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ガスリーのトロロッソ入りから秋の夜長に夢想する

ツインリンクもてぎでスーパーフォーミュラ初優勝の表彰台で。

 

ピエール・ガスリーが今週末のマレーシアGPでF1にデビューする。ステアリングを握るのは、トロロッソのダニール・クビアトのマシンだ。

ダニール・クビアトは、デビュー2年目のレッドブル入りは、大抜擢で期待も大きかったが、レッドブル2年目の去年、シーズン途中で突然マックス・フェルスタッペンとの“交換トレード”で、レッドブルから格下のトロロッソに移籍させられた。

格下げの理由は、度重なるセバスチャン・フェッテルとの接触が原因といわれた。フェッテルは、フェラーリに乗っていたが、レッドブルで4年連続ワールドチャンピオンになったレッドブルの秘蔵っ子。連続してフェッテルをやっつけてしまったことが、レッドブルのアドバイザーであり、ドライバーの人選に影響力を持つヘルムート・マルコの神経を逆撫でした、というのがその理由として挙げられていた。

トロロッソに格下げになって初めてのフルシーズンとなった今年、第14戦シンガポールGP終了時点で、チームメイトのカルロス・サインツが、9戦入賞して44ポイントを稼いでいるのに対して、クビアトは、僅か2回の入賞で合計ポイントは4点のみ。評価点はかなり辛くなるのだが、レッドブルが史上を拡大したいロシアの出身ということで、なんとかクビがつながっている状況だった。

スーパーフォーミュラで2勝し、最終戦を残して0.5ポイント差で石浦宏明とタイトルを争うポジションにいるガスリーに、2連勝の後に2位に食い込んだスーパーフォーミュラ第6戦の菅生の2日後に朗報は届いた。

ガスリーは、自身のツイッターで、「応援してくれるすべての人々に感謝する。マレーシアでのF1デビューが待ちきれない」と喜びを伝えた。そして、マレーシアの次の鈴鹿の日本GPも、続けてステアリングを握ると言われている。

さて、シーズンは残り6戦。このままガスリーがシーズンの最後までシートに納まるのかどうかは、この2戦の成績いかんなのだが、来年、ガスリーがトロロッソのシートに座ることは、すでに決定項目として伝わっている。それがクビアトとのコンビと思われていたのだが、6戦を残してこの“仕打ち”ということは、クビアトがこのままチームを去る可能性が否定できない。

2015年のGP2の再現をF1で?!

となると、来年ホンダのパワーユニットの供給を受けるトロロッソ、もうひとつのシートに誰が座るのかが気になってくる。当然、日本人ドライバーに注目が集まる。

ここまでの流れから、笹原右京、牧野 任祐、福住仁嶺などが候補に挙がってくるが、最も近距離にいるのが、松下信治だ。

問題は、他の候補同様、F1ドライバーになるためのスーパーライセンスを取れていないことだが、残り2戦となったFIA-F2の成績いかんで、松下信治には可能性が残っている。スーパーライセンスを取得すれば、トロロッソ・ホンダでガスリーとコンビを組む可能性が格段に高くなる。

クビアトがロシアでのレッドブルの販売促進に貢献できるなら、松下信治も日本での売り上げに貢献できる。最近、巻き返し急のモンスター・エナジーに対して、レッドブルが日本市場を考えるなら、室屋義秀のエアレースでの活躍と共に、松下信治を使わない手はないだろう。

 

[STINGER]山口正己

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