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最後のトヨタF1–カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと88日

89からつづく)

F1が楽しみになる、あんな話、こんな話。

You-tubeに懐かしくも寂しい動画が投稿されていた。8年前、トヨタがF1撤退を発表したタイミングだ。

Last Run of TF109 at TMG』というタイトルで、ドイツ・ケルンのTMG(トヨタ・モータースポーツ有限会社)で撮影された動画には、小林可夢偉がまだあどけない顔でトヨタF1を見つめ、そして乗り込んでアクセルターンを披露する場面が映っている。周囲をうめる人々の多くは、TMGのスタッフだろう。これだけたくさんの人が関わっていたと思うと、感慨も一入。

これが撤退発表前か後か定かではないが、狭いスペースでの可夢偉の走りをみると、いくつか思い当たる節がある。

まず、日本では、このスペースであそこまでパワーをかけることはできない相談だ。ましてや、間違ったことをしない防衛能力が極めて高いトヨタのことだ。「万一、なにかがあったらどうする」と言う声が出て、少なくとも可夢偉は叱られる。しかし、周囲からはまったくそんなムードがない。可夢偉は、思い切ってアクセルを踏み、羨望のまなざしと惜しみない拍手が贈られたことは想像に難くない。

撤退発表後も、シミュレーターや風洞で、開発が進められていた。

トヨタの撤退には正統な理由があり、身を引くのはいたしかたないことだったに違いない。けれど、釣り落としたサカナは大きい。2010年シーズンに向けて開発が進められた次に控えるTF110と呼ばれるはずだったマシンは、そこまでのノウハウを注ぎ込んみ、闘える能力が期待されていたからだ。

改めて、トヨタの撤退に無い物ねだりをしたくなった。撤退していなければ、小林可夢偉と中嶋一貴がドライバーとなり、面白い存在になっていたに違いない。2002年からの8年間の集大成のマシンが走るのを観たかった。

 

[STINGER]山口正己
photo by [STINGER]

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