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アロンソの”予選7位”の意味

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3月のテストから2カ月。具体的な対策品が投入される時期になった。

フェルナンド・アロンソが地元スペインGPの予選で7番手に食い込んだ。7番手といえば、メルセデス、フェラーリ、レッドブルの別格3強6台を除くポールポジションだ。

トップのハミルトン+メルセデスから1.899秒はまだまだ話にならない差だが、6番手のリカルド+レッドブルとの差は0.873秒。依然として確実な差はあるけれど、ペレスのフォースインディア 、マッサのウィリアムズ、オコンのフォースインディアという最強メルセデス搭載マシンに先んじたのは、7番手の結果がフェルナンド・アロンソの力量の賜物とはいえ、見事だった。

フェルナンド・アロンソは、予選終了後にFIAが今回から用意した会見で、「ストレートが速くなった。アメリカで走ってきたからね」とおどけてみせたが、それはパワーユニットの進化を裏付けるコメントにもなった。

またアロンソは、「ここはオーバーテイクが難しいサーキットなので、ポジションを護れるようにがんばる」ともコメントしたが、考えてみれば、オーバーテイクする相手は、レッドブルとフェラーリとメルセデスしかいない。逆にオーバーテイクが難しいということは、抜かれにくいことも意味して、これは”レースに期待していい”というメッセージとも取れる。

糠喜びを加速させれば、7位を護ってトッフ6が崩れれば6位、もしかして5位か4位も可能性があることになる。レースは何が起きるかわからないが、しかし、前の6台が壊れるよりも、残念ながらマクラーレン・ホンダにトラブルが出る可能性の方がまだまだ高い。

ところで、マクラーレン・ホンダはまだまだスタート地点にたっただけのことで、糠喜びするつもりはないけれど、フリー走行で好調だったフォースインディアやルノーより前のタイムを記録したことから、少なくとも予選までの状況に”ある予測”ができることに気付いただろうか。

メルセデスは、予選で一捻りできるパワーユニットの”余裕”を持っているといわれる。数十馬力に匹敵するパワーを、耐久性が無視できる予選の一発に使えるのだが、スペインGPの金曜日からの流れの中で、ルノーやフォースインディアとマクラーレン・ホンダの関係の中で予選でオーダーが逆転したということは、もしかするは同じ”一捻り”をホンダのパワーユニットが持っているのではないか、と。

いずれにしても、3年目にして、ここでやっとホンダはスタート地点に立つことができた。復帰当初から、「勝てるのは2018年」という冷静な分析がホンダに近い筋から出ていたが、そこに向けて、ホンダF1レーシングは最終段階に到達した、ということだ。今後の進捗に注目だ。

[STINGER]山口正己
photo by HONDA
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