小林可夢偉 予選後･会見全録【韓国GP(土)】2/2（メディア会見）
「明日はワンストップで行けるか？ あ、それも、いいかもしれないですね（笑）」
◆Q3に行っていたら、十分に”七番”は可能だった
—-予選では、どこまで行けるか楽しみにしていた、というコメントがありましたが、ということは、昨日から今日にかけて、クルマがかなり良くなった?
可夢偉:良くなったというのもあったし。たぶん、Q3に行ったら、実際に”七番”か”八番”（グリッド7〜8位）くらいのパフォーマンスはあったから。だから、そこまで行けてたら、けっこうよかったと思うんですよ。
—-それは、昨日、走行が終わってから、データを見て、今日のP3（フリー走行3）で、かなりクルマを変えて、それがうまく行った?
可夢偉:そうですね。
—-リヤの不安定な感じとか、そういうのも?
可夢偉:プライムでは不安定だったですけど、まあ、オプションになって、パッと良くなった。
—-あのイエロー（アタックラップの終盤に、トロロッソのリカルドがコース脇に停まったことによるイエローフラッグの提示）は、また、悪いところでクルマが止まってくれたよね。
可夢偉:もっと、何か、見えやすいところとか、安全なところだったら･･･。ただ、イエロー（危険箇所）の場所って、（走ってると、正確には）わからないから。どうしよう、どうしようと･･･（アクセルを緩めるしかない）。
（チームの）エンジニアからは、「ターン・ナンボで」だけど、それ、どこだという感じで。そのうちに、アタフタして･･･。
—-明日は、ワンストップで行く? それも可能ですよね、オプションでスタートする連中のタイヤの”保ち”もあるし。
可夢偉:そうか、ワンストップしてみようかな、そしたら。ワンストップ、してみます。”ワン”か”五ストップ”かなと思ってたんだけど（笑）。
—-今日は、Q2の一回目（のアタック）はユーズド（タイヤ）でしょう。アレも、かなりペースが良かったのは、路面が良くなっていたこともある？
可夢偉:全然、普通に、まとめて。
—-イエローがなかったとしたら、グロジャンの前に行けるタイムは出た、と。でも、決勝で、グロジャンの横からスタートするよりは（13位の方が）ずっといい？（笑）
可夢偉:前回、（彼はぼくのために）”シゴト”してくれた（ライバルを”撃墜”した）からね（笑）。アイツは、一回やると、次は落ち着いて、その次でまた、やらかすんですよ。
—-じゃあ、今回は大丈夫？（笑）
可夢偉:今回は大丈夫。だから（キケンなのは）インドですね（笑）。
◆土曜日になって、クルマがそんなに劇的に変わったわけではない
—-昨日苦しんで、今日は”まとまった”というのは、クルマのセットアップもあるんでしょうけど、路面の改善も、ちょうどいい感じでもあった？
可夢偉:まあ、そうですね。そうしておきましょう（笑）。
—-クルマは、（金曜と土曜で）けっこう変えた？
可夢偉:変えてないです。
—-言い方としては、路面の改善代（シロ）を見越して、クルマを作っていった？
可夢偉:そう。シンガポールほど、変えてないですよ。シンガポールでは、ブラジルとヨーロッパと日本と、行ったり来たり（笑）。地球でいうと（そのくらいに変更した）。というか、どこに行きたいのか、オーストラリアに行きたいというくらいに、セッティングを変更した。最後は、ホッケンハイムで落ち着いたけど（笑）。
—-今回は、そうした方向性でのブレはなかった、と。
可夢偉:そう。
—-リリースで、”オーバーテイクが可能なトラックだから、レースではいい”ということですが、どうですかね？
可夢偉:いいです（笑）。その通りで。
—-（13番グリッドだと）いい路面からスタートできますね？
可夢偉:そうか、そうですね。まあ、スタート現場にオイルがないことを祈りますが。
—-鈴鹿でのスタートは良かったですけど、鈴鹿が良かったからと言って、今回も、安心できるわけではない？
可夢偉:全然、安心してないです。･･･でも、スタートしてしまえば、（問題になるのは）レース・ペース（なの）で。
—-来年のことを考えると、これからの5戦というのは、とくに大事？
可夢偉:まあ、大事でしょ? でも、何か、安定して、ポイント取って、まあ、メルセデスに勝って、最後──。それで、気持ちよく、仕事やったぞ！って。（それで）いいんじゃないかと思うんです。
—-メルセデスに勝って、選手権で5位になったら、今年7位だから、すごいよね、 チームとしてもらえる額が?
可夢偉:すごいですよ。ボーナス、くれないですかね（笑）。
【STINGER/Hiroaki Iemura】
