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ホンダからブロウンGPへ−1/2


12月5日のHondaの撤退発表をうけて、ホンダF1チームの行方は二転三転した。誰が引き取るのか、経済状況からして、資金源が最大の興味の焦点だった。

旧ホンダの買い手として、最初にもっともらしい噂に挙がったデビッド・リチャーズに続いて、フォース・インディアのヴィジャイ・マルヤ、メキシコの大手通信会社の『テレメックス』社オーナーのカルロス・スリム・ヘル、ギリシアの海運王アキレアス・カラキスなどの名前が、続々と掲げられた。ホンダF1レーシング・チームは”引く手あまた”だった。

プジョー・シトロエンやヒュンダイもその列に並んでいると言われ、ファンの出資による正体不明のコンストラクターの他に、フェラーリのジャン・トッドの息子のニコラス・トッドが、アンゴラの金・鉱業の総帥と組んで買い取る話も世界を巡った。

しかし、そうして続出した候補のすべてが忽然と消え、さらにはいつのまにやら、ニック・フライの名も聞かれなくなった。そして3月6日、ロス・ブロウンが新オーナーになることが発表された。

噂に上った情報はガセではなかったのか、それとも”誰か”が”他の誰か”を攪乱するためにそうした噂を流したのか。前の”誰か”とは、一端消えたがブロウンGPが発表されるや、いきなりCEOと発表されたニック・フライ? そして後の”誰か”は、黄色い人種?

だとしたら、うまうまとチームをせしめたブロウンやバックにいたかもしれないフライは悪党に見える。 しかし、ウサギがピョコピョコはねていたら、狼が出てきてパクリ。さて、狼は”悪い奴”なのだろうか。狼は”正当な食料摂取活動をしているだけ”という見方は正しい。食べられるのがいやなら、狼に近づかないか、もしくは狼の死角を突いて鋭く先回りし、狼の行く手に落とし穴を作っておく方法もがあるよ、と。


ホンダF1第二期を本社から指揮した川本信彦元Honda社長がこんなことを言った。「F1をやるなら、後ろでヒソヒソ話す英語が理解できないとな」。ゴルゴ13のように、後の敵にも気を配り、頭の後ろに目をつけていろ、ということだ。

そもそもイギリス人(ニック・フライもロス・ブロウンもイギリス人)の祖先には海賊もいる。大英博物館に飾られた財宝は、世界各国からの略奪品という見方をする専門家もいる。善し悪しではなく、狩猟民族であり、敵から身を守って歴史を築き上げてきたイギリス人は、徹底してやることをやる。10チームのうち、6つのF1チームがイギリスに本拠地を置くことが、そうした”環境”と無関係ではないかもしれない。


間違いないのは、F1GPが、弱肉強食の世界であり、勝つことが何より大事だと考えられている、ということだ。

(STINGER / Yamaguchi Masami)

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