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可夢偉/浜島フェラーリ特別会見!!

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フェラーリF1チームが、日本のファンのために、日本人メディアを集めて特別会見を開いた。開幕を明日に控えて準備に余念のないフェラーリのパドックのチームスイートで、14時30分から、マイクの前に座った、AFコルセでフェラーリ458イタリアのステアリングを握るWECドライバーの小林可夢偉と、ビークル&タイヤ・インタラクション・ディベロップ・ディレクターを務める浜島裕英エンジニアが、今年を振り返り、明日を語った。

◆「セッティングを一切せずに引き出しを増やした」
—-可夢偉さん、2014年に向けて、今年F1を休んでいたわけですが、来年は規則が変わることについて、どんなふうに考えていますか?
可夢偉:今年一年、F1を休んでいましたが、レースはWECでやっていたわけで、自分としては一歩下がった感覚で、凄くいい経験ができたと思っています。(WECは耐久レースなので)チームメイトと二人で(同じクルマに)乗るわけですが、ボクは最初から、”絶対にセッティングをしない”、って言っていて、相方が満足するようにセッティングしたクルマで彼より速いタイムを出して、どう乗りこなすかを勉強して、引き出しを増やすことを考えました。F1も毎年クルマが変わる中で、そのルールにすぐ対応できるようになることが必要で、そういう部分で勉強になったと思います。結果的にチームの中(フィジケラを含む4名)の中で、一番早く走れていますし。これで来年F1に戻れれば、いままで以上に強い自分で帰って来れると思います。この経験はいい経験になったと思います。

—-来年の復帰に向けての状況は、順調ですか?
可夢偉:順調です(笑)、が、相変わらず、詳しいことは言いません。言うことが嫌いですし(笑)。確かにF1では、”(自分は)ここにいるゾ”と騒がなければいけないのかもしれませんが、チームの上の人たちは、実際に、そういうことをしなくても、ボクのことを見てくれているし、フェラーリで、F1ではないですけれど走っていて、実際今年はF1の会場にはそんなに来ていないんですが、何も連絡もせずに、チームの人たちからメールも来るし、裏では、いろいろやっています(笑)。
ボクは日本人だから。サムライや忍者は、”ここにいるぞ”って言わないでしょ(笑)。そうじゃないといけないな、と。

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—-そのへん(会見が行なわれたフェラーリのホスピタリティブースの後ろ側)に座っている人(アロンソのこと)はサムライが好きみたいですけど(笑)。
可夢偉:ボクは本当の日本人ですから(笑)。

—-浜島さんは、1年間、F1を離れていたり、忍者だったり(笑)する部分はどのように思われますか?
浜島:全然乗っていないわけではないし、自分の味(好みのセッティング)を入れないでやってきたのはいい勉強になったと思います。身近なコンペティターは自分のチームメイトというのは、どこでも言えることですし。そうした中で地道にやるのが大切ではないかと思います。

—-韓国GPで、グレイニングが抑えきれなかった原因と、鈴鹿でのタイヤから見た予測をお願いします。
浜島:韓国GPは磨耗が厳しくて、勝ったチーム(レッドブル)に比べると、(フェラーリは)厳しかったですが、ボクたちが勉強しなければならないことがたくさんあったからだと思います。鈴鹿は去年、マッサ選手がよかったこともあって、去年のデータをかなり使えます。柔らかい方のタイヤは、ささくれ、という面ではいいんじゃないかと思っています。ただ、ハード側(固い方のタイヤ)は去年と(構造もコンパウンドも)まったく同じになるわけですが、それでも去年二十数周で完磨(完全磨耗)していましたから、1周でも2周でも長く持たせる、というのがテーマになると思います。

—-可夢偉選手は、WECのシーズンが始まって8カ月くらい経過していますが、去年に比べて、時間の経過は、早かったでしょうか、それとも遅かったですか?
可夢偉:今年は、去年までと違って、”ぱしり”やっていましたから(笑)。イベントの場合も、F1ドライバーの前に会場に言ってリハーサルをしたり(笑)。でも、これもいい経験ができたかな、と。それは、トップチームのシステムの中で、いい経験になりました。と言っても、ボクはまだ27歳で、チームのドライバーは30何歳ですから。そういう意味で、楽しかったので早かったですね。

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—-浜島さんはいかがですか?
浜島:去年はチームの勉強をする意味で、あっと言うまでしたが、今年は今年で、勝たなければならない、という面に目を向けられるようになったので、時間の流れは、あまり変わらなかったですね。でも、あっと言う間に鈴鹿が来ちゃう、というのは例年どおりですね。

—–2014年から規則が変わりますが、これまで通り競争力のあるチームで走るという方針に変わりはないのか、それとも、そこで乗っておくことを優先しますか?
可夢偉:自分からわざわざ遅いチームには行かないですよ(笑)。できるだけ、自分が乗れるチャンスの中で、一番上のチームに行く、という単純な考え方です。今年より、来年乗ることが肝心と思います。ルールが大きく変わることがなかった今年は、予想通り、お金のあるチームが上に行って、大金のないチームが苦労したというのは想像できていました。自分の中では、これでよかったと思います。

—-来年残れなかったら、次は難しくなりますか?
可夢偉:単純に言えばそうですね。もうちょっと待ちましょうよ(笑)。
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まとめ[STINGER]山口正己
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