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2017年11月22日

いい経験が積めそう–可夢偉、フォーミュラEデビューに期待

会見はリラックスムードだったが、デビューに向けては、程よい緊張が見てとれた。

WEC&スーパーフォーミュラドライバーの元F1ドライバー小林可夢偉が、22日、都内のホテルに報道関係者を集め、デビューするフォーミュラEへの抱負を語った。

小林可夢偉は、来週末の12月2日-3日の土日に、香港で行なわれるフォーミュラE第4シリーズ、2017-2018シーズン開幕戦に、アムリン・アンドレッティから参戦する。

可夢偉はまず、「フォーミュラEへの挑戦は、去年から模索していました。今回縁あって、アムリン・アンドレッティで参戦することになり、参加できることに感謝しています」と切り出し、「チャンスをいただいたアムリン・アンドレッティとたくさんの人の協力で香港のレースに出られることになりました。テストができない非常に厳しい状況ですが、経験を活かしてしっかりいい成績を残して、フォーミュラEの魅力、楽しさを実感しつつ、みなさんにお伝えできればと思います」と挨拶し、質疑応答に応じた。

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—-参戦の経緯は?
可夢偉:フォーミュラEのオーガナイザーのアンドレ・アガクとは前からの知り合いで、前から“来てくれよ”といわれていましたが、参加するのはなかなか簡単ではなくて、現実的ではなかったですが、ベルリン大会(6月)を見物して、以前のチームメイトが闘っていたり、F3のエンジニアがいたりすることを発見しました。

—-楽しみなところは?
可夢偉:WECは、トヨタがやっているワークス。フォーミュラEはワークスだけれど、ドライバーとして楽しい部分もあるのかな、と。チャンスをもらえないと実感できない。昔から知っている仲間と闘えるのも楽しみです」

—-これまで経験したF1やWEC、スーパーフォーミュラに比べると、パワー的にも大人しいと思いますが。
可夢偉:そう思うでしょ。ところが、乗ったドライバー全員が、400km/hくらいに感じると言ってます。ドライバーには難しいシステムだと全員が口をそろえていいます。もっとハイテクにすれば(運転が)簡単になるけれど、そうしていない。ドライバー任せなので、とんでもない難しさだと。運転が忙しいし、無線の交信更新も大事で、ステアリングのスイッチもいろいろ使いこなさないと、完走できるかどうか追い詰められる。みんなが同じこというんです。

コース路面も、F1の市街地とはかけ離れたボコボコだし、難しさを感じると思います。

—-競技としてフォーミュラEに興味がある?
可夢偉:実質、あのカテゴリーをドライバーとしてやることによって、バッテリーのノウハウなど、クルマについての引き出しが非常に増えると思います。それも楽しみのひとつです。予選で200キロワットになったら、ブレーキが奥になると思うじゃないですか。でも、ブレーキング、手前にしないと止まれないよ、と言われました」

「実は体感400km/hだそうです」。侮れないフォーミュラE?

—-ライバルの中には、WECのトヨタのチームメイトのセバスチャン・ブエミもいるし、GP2で一緒だったジェルミー・ダンブロシオもいます。
可夢偉:なんか、元カノを思い出すみたいじゃないですか(笑)。過去にチームメイトだったドライバーは、F1 もいれば、インディカーもいますが、誰もが難しいといってます。ドライバーのレベルも高いし、そこが楽しみですね。テストをしないのはあるけれど、チャンスはチャンス。そもそもいままで、一杯準備して乗ったこともないし(笑)。

—-今後については?
可夢偉:もしかすると1回やってダメだな、と思うかもしれないけれど、どこかかからオファーがくるようにしなければとも思います。先週のWEC(バーレーン戦)で今シーズンのオリジナルのスケジュールも終わったし、トヨタさんの了解をいただいたし、楽しみたいと思います。

—-ベルリン大会を視察して、チーム間の差は感じましたか?
可夢偉:シリーズが始まったシーズン1はイコールだったと思いますが、現在そこまでイコールではないと思います。バッテリーの使い方とか、ドライバーに聞いていると、エネルギーの回生をマニュアルしなければとか、いろいろ仕事が多そう。逆にこの辺りにWECの経験を活かせればと思います。

—-アンドレッティ以外との交渉は?
可夢偉:交渉というか、シーズン3が始まるころから、チャンスがないかな、と。誰がやっているのか(から勉強しなければと状況)だったので、時間がかかって、今年の夏前くらいから、いろいろ協力していただいて模索してきて、テストをしないと踏み出せないと思っていでなかなか踏み出せな勝ったのですが、その中でチャンスが来ました。たくさんの人に感謝したいです。

—-アンドレッティの印象は。
可夢偉:アメリカのイメージしかなくて、アメリカのレースをしたことがないので、佐藤琢磨さんがインディで勝ったくちいしかないけれど、チームはイギリスにあって、名前がアンドレッティというだけで、実質はアメリカアメリカという感じはない。レースウィークに入ると変わるかもですけど。ボクのエンジニアは塚越広大のエンジニアで、チームマネージャーは、ダンディでライアンがチャンピオンを取った時の人なので、意外と身近です。

—-フォーミュラEは途中でマシンの乗り換えがあります。初めての経験ですが、対策は?
可夢偉:正直、簡単でした。すでにやりました。WECはタイヤ交換なしで25秒でやらねばだけれど、フォーミュラEは1分なので、落ち着いてやれば問題ないかな、と。

—-独自のルールとしてファンブーストがあります。山本左近が獲得した実績がありますが?
可夢偉:実は、ファンブーストは、あまり使わないような。使うとバッテリーの温度が上がって大変らしいんです。でも、気持ちだけで大丈夫(笑)。できれば投票していただいて、日本人もフォーミュラEに興味があるんだぞ、と示していただいて、公道レースの手助けをしてほしいと思います。使わなくても怒らないでください(笑)。これで大丈夫ですかね(笑)。

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いつもの可夢偉らしく、会見はジョークを交えながら和やかに進んだ。後は、ぶっつけ本番で可夢偉がどんなレースを見せてくれるか。フォーミュラE2017-2018シーズン開幕戦、可夢偉のフォーミュラEデビュー戦は、12月2日と3日に第1戦と第2戦が、香港のセントラル(中環)ハーバーフロント周辺の市街地サーキットで行なわれる。

[STINGER]山口正己


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