F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集 F1 STINGER 【スティンガー】  > F1に燃え、ゴルフに泣く日々。 >  >     久々の成田

	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

久々の成田

◆去年の中国GP以来、久々の海外である。中国へは羽田から飛んだので、成田に限れば9月のシンガポールGP以来。なんだ
か緊張する。その前に、昨日の着陸失敗転倒炎上があったので、緊張感はさらに高い。元々、機械工学部出身で、レーシングカーの空力が卒論のテーマだったの
に、あんなでかいものが飛ぶことが信じられない飛行機嫌いであり、さらには狭いエコノミークラスの機内では、座席の背恐怖症もぶり返す。

◆1987
年に創刊したGPXの取材は、それはそれはストレスフルであった。なにせ、パスの取り方は分からない、ホテルのチェックインの仕方が分からない、空港が大
きな都市ではふたつあることも分からない、とないないづくし。その状況で、フィルムを時には現地で現像して、日本に運ぶというデジカメ時代の今では考えら
れない前時代的な作業をすることもあって、特に帰りの飛行機は不安で一杯だった。狭い機内で席に着き、ヨーロッパなら十数時間、心細い心境で座席の背を見
ているわけで、そういう強迫観念が刷り込まれて、座席の背恐怖症という学名を作ったのであった。学名ってのはウソですが(当たり前だ)。


今回は[STINGER]という新サイトのための初めてのフライトである。それを祝して、前日のアクシデントに続いて、アサイチから手荒い洗礼を受けた。
八王子を5時55分発の、まるで10時30分のマレーシア航空に乗る私のためにあると思えるNEX(成田エクスプレス)の始発が、運転取りやめになった。
「豊田の車庫から出られません」というなんともマヌケな理由だ。最近のJRは、やたらと遅延が多いが、この分でいくと、エアフラみたいに欠航が当たり前に
なりはしないか心配になる。そうなっても、いまと同じように、「電車が遅れまして申し訳ございません」、とまったく心がこもっていないフレーズが駅のホー
ムでもっと頻繁に流れるんだろうなぁ。

◆ちょっと気分が憂うつになったところにテッペーからメール。やんちゃな奴だけど、心配りは素晴らしい。昨日連絡をくれたR社のDさんも同じ。男に興味はないけれど、”愛”を感じて、気楽に嫌いな飛行機に乗ります(ちょっと泣)。

クアラルンプールで[STINGER proto]確認

◆成田から7時間半のクアラルンプール行きのフライトは、ガラガラだったので横になれた。夕べ、従兄弟と親類の会の案内状を、息子たちに手伝ってもらって作った。機内ではお陰でグッスリ眠れ、あっというまにKLI。

◆第2戦のマレーシアとのことを考えて、成田→クアラルンプール→メルボルン→クアラルンプール→成田のマレーシア航空にした。なんと、オーストラリア往復より安いってんだから、運賃てのは一体どうなっとんの?

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◆飛行機に乗り込むところで、星野レーシングのK子(苗字であってKeikoじゃないです—笑)さんにバッタリ。年に10回くらいはマレーシアに行くとのこと。

◆クアラルンプール国際空港でK子さんとさようなら。別れ際に、”じゃ、気をつけて”と握手を求められたのには感激した。もう一回7時間半とウンザリしているところに、こうしたちょっとした気遣いは凄く嬉しい。

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◆ロビーをうろうろして、ネットを拾える場所を探す。スーパーアグリの写真を使ったディスプレーがあったりした。写真が裏焼き。多分こうすれば版権を逃れると思っているのかしら。一巡して、Plaza Premium Loungeにする。あちこちの安チケットを買っている身であり、マイルが溜まると直ぐに次のフライトに使ってしまうので、エアフラしかラウンジが使えないのだが、ここは88リンギットでシャワーとマッサージが付いてくる。そこで初めて準備中の[STINGER proto]を見る。決定から1ヵ月でここまでできたのかと思うと感激も一入。皆さんに感謝。一人で涙する(←ちょっとウソ)。

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◆しかし、今はスタートしたばかり、ゴールしたわけではなくて、ここから大変になる。F1の会場で、「やってる方が大変なほど見ている方は面白い」とか言ってたツケが一気に来た感じ(笑)。笑ってないでさっさと原稿書きなさい。ハイ。

◆と悠長なことを書いていたら、イケネ、フライト時間だ!! 大変だ、マッサージしてない(何が大変なんだか)。大慌てでメルボルン行きのマレーシア航空便が待つC15カウンターに行けば、C24に変更になっただと。ハーハー。息が切れる。額の汗を拭きつつ到着したC24には、国内外のF1プレス仲間がワンサカいた。I宮夫妻やM田カメラマン、プレスルームで顔を見かけるイギリス人や中国人。さぁ、いよいよシーズンが始まる。

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