F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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藤野、じゃなくて、富士の最終コーナ

◆久々にまったりの土曜日。しかし、[ROSSO×ROSSO]の準備をしなくちゃなのだが、世の中が休みなので、今のうちに、というイメージになれる。だから土曜日が好き(笑)。

◆フェイスブックで、K子カメラマンや元AS編集長の熊ちゃんが、なつかしい写真をたくさんアップしている。なつかしいとついついのめり込んで、結局やるべき作業にならずに朝が来る(笑)。

◆今回は、ランチャLC1でハマッタ。

◆当時のグループCカーにはいろいろ思い出がある。最もインパクトがあったのは、何年だったかのWECジャパン、スピードガン計測を仲間がやっていたので見物に行った最終コーナー。ピンクの伊太利屋カラーの956に、ステファン・ヨハンソンとフィリップ・アリオーが乗った。ヨハンソンが、超高速の最終コーナーでカウンターを当てて立ち上がるのを、金網につかまって興奮しまくって観ていた。

◆他にはなかなかカウンターを当てるドライバーはいなかったのだが、最終コーナ立ち上がりを、後ろから観るのは迫力があったので、しばらく金網にしがみついていたら、一緒に見物していた当時ムーンクラフトにいた宮坂宏エンジニアが、「危ない!!」と絶叫するのでびっくりして振り返ると、ヨハンソンから交代したフィリップ・アリオーのピンク伊太利屋ポルシェが、逆さまになってこっちに飛んでるところだった! ギャッと言って(言ったかどうか忘れたが多分なにか叫んだと思う)、後ろに飛びのいた。アリオーのマシンは、まっさかさまに、まさにオレがつかまっていた金網に落下クラッシュしたのだ。驚いたなんでもんじゃない。

◆顎が痛かった。何かのパーツが激突したのかもしない、と思ったが、首から下げていたカメラが、飛びのいた反動で、ブインと飛んできて当たったのであった(笑)。しかし、笑えないのは、オレより後ろにいた人が、飛んできたパーツが頭に当たって、救急車で運ばれた。

◆後日、現像が上がった写真を見ていたら、面白いことを発見した。クラッシュしたコクピットからアリオーが這い出してきた。ドライバーに怪我はなかった。その模様を撮影していたのだが、宮坂さんのいる位置が、1カット毎に右にいたり左にいたり、全部違う場所に写っていた。要するに、現場が混乱して、あっちこっちに動いているってわけ。あの写真、どこに行っちゃったかなぁ。

◆ちなみに、仲間のオートテクニック編集部員がスピードガンで計測していた最終コーナーのスピードは、それまで230km/h前後だったけれど、アリオーのデータは、256km/hだったと記憶する。飛び出るわ。

同じマルティニ・カラーではこれもかっこよかった。後ろのBMWカラーも好き。
110806_martini.jpg


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