F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

2016年11月7日

本当に勝ちたいと思っているの?!

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◆WEC第8戦上海6時間のリリースがトヨタ自動車株式会社モータースポーツマーケティング部から届いた。

◆リリースには、こう書かれていた。

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夕方午後5時過ぎ、夕やみ迫る上海国際サーキットの一角が煌々とした灯りに照らし出された。上海6時間レースの勝者を讃える表彰台。中央にポルシェのドライバーを挟んで、2位、3位の栄えあるポジションを独占したのはTOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDを操った6人のドライバー達だ。2位に入ったのは#6号車、3位に#5号車。6時間を通してポルシェと激しい戦いを展開した結果、獲得した栄冠だ。
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◆実にドラマチックだが、トヨタは2位と3位。優勝はポルシェである。確かに可夢偉は、二度のタイヤパンクに見舞われながら、それを跳ね返して素晴しい仕事をした。パンクがなければいい勝負をした可能性はあった。しかし、結果はポルシェに負けた。トヨタにもうひとつモーターレーシングの神髄を感じられないのは、負けを負けと認める潔さがないからだと改めて思った。

◆2009年の日本GPでヤルノ・トゥルーリが2位になったのをみた社長が「準優勝」とコメントした時も、なんだか虚しさを感じたものだ。2位以下はビリと一緒、というのがトップを狙うチームのはずだからだ。今回のリリースにも、えも言われない空々しさを感じた。健闘したことと勝負は別の話だ。むしろ、虚飾の表現でせっかくの大健闘が霞んでしまった。

◆勝負は時の運。二度のパンクという不可抗力をものともせず、可夢偉もチームも最後まであきらめず、素晴しい追い上げを展開した。しかし、完璧なレースを進めたポルシェの前に2位と3位に甘んじた。
これが事実だ。負け犬の遠吠えでは、せっかくの富士6時間の勝利が台無しになる。

◆参加カテゴリーのニュルブル24時間なら話は別だ。楽しむことがメインテーマだからだ。しかし、WECやF1、そして来年から復帰するWECWRCは、仲良しが集まるイベントではなく、戦いの場所だ。自動車メーカーの立場から、楽しむための『参加カテゴリー』と闘うための『参戦カテゴリー』の違いを、是非とも分類して認識してほしいと思う。

◆2位と3位の表彰台で満足して慰めているようでは、いつまで経っても真の勝者にはなれない。

photo by TOYATA GAZOO RACING

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