Hondaは、1959年のマン挑戦をもって世界のバイクレースに進出し次々と金字塔を打ち立てた。しかしマン島以前に、その源流となる闘いの場があった。1955年、群馬県北軽井沢の「浅間」を起点に、日本のロードレースの歴史がスタートする。
日本のレースは、後に映画化される名著『汚れた英雄』の舞台となるそのダートコースから始まり、鈴鹿サーキットに受け継がれて育っていく。浅間は、Hondaのモータースポーツを語る上で欠くことのできない存在なのだ。
日本のモータースポーツの黎明期を、その成長と共に生きた大久保力さんにお話を伺いながら、浅間から鈴鹿、そして世界に進出してゆくHondaの時代を振り返る。
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