合同テスト-2第3日目、作戦分かれた三強、トロロッソ・ホンダ仕上げは上々!!
バルセロナのカタルーニャ・サーキットで行われているF1合同テスト-2第3日目は、フェラーリがトップタイムを記録したが、メルセデスとレッドブルの三強のライバルは、異なる作戦でテストを進めた。
フェッテル+フェラーリが消化した周回数は、188周だったのに対して、メルセデスは、午前中担当のバリテリ・ボッタスが97周、午後にシートに座ったルイス・ハミルトンが84周の合計181周。また、レッドブルのステアリングを握ったマックス・フェルスタッペンは、一人で187周を記録した。
フェッテル+フェラーリの1分17秒182という駿足タイムも注目されたが、ほぼ同周回のメルセデスとレッドブルは、1分19秒台のタイムでロングランに徹しており、一発の速さは隠したままだった。
一方、期待を膨らませたのはトロロッソ・ホンダ。ここまでのテストの流れをさらに加速させる形で、ピエール・ガスリーが169周をこなして3番手の1分18秒363を記録した。
ヴァンドーン+マクラーレンは、朝のセッション開始早々に1分18秒台を記録して、午前中の大半をモニター最上段に名前を載せていたが、好タイム連発の中で6番手。それでも151周を走行して、大きなトラブルには出会わなかったが、ピットインの作業を伝えたSky Sportsの動画で、ピット作業のドタバタを見せていた。
ピットインしたヴァンドーンのタイヤを交換する際、後輪左右を間違えて装着、気づいた左後輪担当がタイヤを外して右側に運んだものの、右の担当メカニックはそのままの向きで装着しようとしてあわててひっくり返す場面が、チームの混乱を表すようだった。
明日は、8日間続いたプレシーズン・テスト最終日。カタルーニャ・サーキットの空模様は、明日も今日と同じく、晴れ間が広がる絶好のテスト日よりになると伝えられている。
バルセロナ・テスト2 – 3日目 | |||||||
順位 | ドライバー | チーム | タイム | タイヤ | 周回数 | ||
1位 | セバスチャン・フェッテル | フェラーリ | 1:17.182 | ハイパーソフト | 188 周 | ||
2位 | ケヴィン・マグヌッセン | ハース | 1:18.360 | スーパーソフト | 153 周 | ||
3位 | ピエール・ガスリー | トロロッソ | 1:18.363 | ハイパーソフト | 169 周 | ||
4位 | ニコ・フルケンベルグ | ルノー | 1:18.675 | ハイパーソフト | 79 周 | ||
5位 | カルロス・サインツ | ルノー | 1:18.725 | ハイパーソフト | 69 周 | ||
6位 | ストフェル・ヴァンドーン | マクラーレン | 1:18.855 | ハイパーソフト | 151 周 | ||
7位 | マーカス・エリクソン | ザウバー | 1:19.244 | ハイパーソフト | 148 周 | ||
8位 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1:19.296 | ミディアム | 84 周 | ||
9位 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1:19.532 | ミディアム | 97 周 | ||
10位 | ロバート・クビツァ | ウィリアムズ | 1:19.629 | スーパーソフト | 73 周 | ||
11位 | セルジオ・ペレス | F.インディア | 1:19.634 | ハイパーソフト | 159 周 | ||
12位 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1:19.842 | ソフト | 187 周 | ||
13位 | ランス・ストロール | ウィリアムズ | 1:20.262 | ウルトラソフト | 67 周 | ||
*タイヤは最速タイム計測時に使用したものです。
タイヤの種類 | |||||||||||||
やわらかい | ← | → | かたい | ||||||||||
ハイパーソフト | ウルトラソフト | スーパーソフト | ソフト | ミディアム | ハード | スーパーハード | |||||||
1:20.396(バルセロナ・テスト2、初日にフェッテルが記録した最速タイム)
1:19.673(バルセロナ・テスト1、2日目にフェッテルが記録した最速タイム)
1:20.179(バルセロナ・テスト1、初日にリカルドが記録した最速タイム)
1:21.765(昨年のバルセロナ・テスト1初日にハミルトンが記録した最速タイム)
1.18.634(昨年のバルセロナ・テスト2最終日にライコネンが記録した最速タイム)
1:19.149(昨年のスペインGP予選Q3でハミルトンが記録した最速タイム)
STINGER 山口正己
Photo by Ferrari S.p.A / FERRARI MEDIA、HONDA RACING