アロンソ、デイトナを試走–カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと77日
(78日からつづく)
知れば知るほどF1開幕が楽しみになる。
フェルナンド・アロンソが1月25日決勝のデイトナ24時間に出場するためにテストを行なった。
デイトナ24時間は、ル・マン24時間と並ぶ二大耐久レース。歴史もあるが、同じ24時間でもル・マンに届かないことがある。それはリスクの大きさだ。
世界三大レースのモナコGP、インディ500、ルマン24時間の3レースに共通しているのは、“リスキーなコース”ということだ。どれもガードレールがコースギリギリまで迫り、エスケープゾーンがほぼゼロ。
ル・マンとモナコを経験している中嶋一貴は、“スピードも全然違うので、リスクはモナコよりはるかにル・マンが上”と証言した。
ちなみに、ルマンのセーフティ・ゾーンがないことがよく分かる映像がある。1977年のものだから、シケインがなく、6kmのユノディエール・ストレートの長さが凄まじいことともに、コースを外れた時を想像すると、乗ってなくても充分に恐怖を味わえる。
Qualifying Le Mans 1977 – on-board Porsche 936/77 Spyder
This video from our archives never gets old. Witness a qualifying lap with the Porsche 936/77 at Le Mans 1977 and make sure to mark your calendar for this year’s 24h of Le Mans on June 17th and 18th.
Porscheさんの投稿 2017年6月2日(金)
さて、ル・マンとデイトナだが、デイトナは、ル・マンに比べると、平均速度も低めで、セーフティ・ゾーンもそれなりにある。つまり、簡単ではないとはいえ、ル・マンに比べるとマシンやドライバーにかかるストレスは若干優し目。
ということで、フェルナンド・アロンソがデイトナを選んだということは、“練習”としてうってつけ、という見方もでき、いずれにしても、デイトナ24時間本番のアロンソの動きが気になるところだ。
(76日目につづく)
[STINGER]山口正己
写真素材 by INDYCAR/Forrest Mellott