答えを出すにはまだ早すぎる — 中国GP木曜記者会見 パート2
状況が見えてくるにはまだ時間が必要とライコネンとジョビナッツィ。
木曜日恒例のドライバー記者会見。昨年末から取り入れられた2部構成の会見パート2には次の3名が参加。
アントニオ・ジョビナッツィ(ザウバー)
キミ・ライコネン(フェラーリ)
カルロス・サインツ(トロロッソ)
※コメントを抜粋してあります。
開幕戦に続いてパスカル・ウェーレインの代理で参戦するジョビナッツィはチームとの契約や今後について、ライコネンとサインツは身体的要求が厳しくなった今年のマシンと難しくなったオーバーテイクについてそれぞれ語った。
Q.ザウバーとの契約はどうなっているのでしょうか? 彼らのために何戦走る予定ですか?
アントニオ・ジョビナッツィ(以下、ジョビナッツィ):僕はフェラーリの3rdドライバーだよ。今はレースごとに考えてる。火曜日にここに呼ばれてザウバーのためにレースに出ることになったけど、来週は赤を着てスクーデリア・フェラーリに戻るよ。まぁ、どうなるか見てみよう。
Q.(次戦の)バーレーンに関する情報はないですか?
ジョビナッツィ:まだね。
Q.キミ、新世代のマシンは体力面で大きく変わりましたが、2000年代中期に走らせてていたマシンに匹敵すると思いますか? 当時よりも現行マシンの方が要求は厳しいですか?
キミ・ライコネン(以下、ライコネン):比べるのはすごく難しいよ。かなり昔だしね。そう思う。サーキットの違いやコンディション、そのほかのすべて、それからタイヤの保ちとかによるところが大きいからね。タイヤの保ちは間違いなくよくなったし、よりプッシュできるようになったよ。キーポイントはもっと走り込んでレースをこなして慣れることだと思うし、大したことじゃないと思うけど、シーズン初めのテストではちょっと驚いたよ。ただ、それがいつもの冬の流れだけどね。少なくともメルボルンでは違いはまったく感じなかったけど、すべてのことに慣れるまでの速さだったり、完全にそれをもう普通に感じてるのはアメージングだね。去年よりはハードだけど、そういうものだから。
Q.アントニオ、今週末ポイントを獲得できた場合、あなたのキャリアに何か変化はあると思いますか?
ジョビナッツィ:難しい質問だね。もちろん何かは変わるし、僕にとっては重要なことだよ。もちろんメルボルンの12位はいい結果だったし、メルボルンの結果をさらによくして、ポイントをゲットするのは難しい。だけど、ポイントのためにベストを尽くすよ。
Q.今年は様々な理由でオーバーテイクが難しくなり、オーストラリアで見られた数も数えるほどでした。今年のレギュレーション下ではオーバーテイクをするにはもっとアグレッシブに攻める必要があると思いますか? それはレースを盛り上げてくれると思いますか?
ライコネン:どのサーキットもそれぞれ違うからね。メルボルンはこれまでもだってずっとオーバーテイクが難しかったし、もちろん速いマシンに乗ってれば遅いマシンをたやすくパスできるけど、この中国ではオーバーテイクがラクだから、ここでどうなるか、もう少し様子を見る必要がありそうだね。それで難しかったり思っていたよりも簡単じゃないかがわかるけど、速いマシン2台が争ってるときは去年だろうが今年だろうが関係ないことだし、そういうときはいつだってパスするのは難しいよ。
カルロス・サインツ:確かに去年に比べるとちょっと難しくなったけど、それは対価に見合ったものだと思ってる。より速くなったマシンを手に入れれらたし、タイヤはよりプッシュできるようになったからね。少なくとも僕自身はレースでいろいろやってきたけど、去年の1ストップレースのことも考慮に入れるならそんなにオーバーテイクも見られなかったと思うし、そうなるとそれは今年のマシンがどうとかよりもピットストップ次第になるだろうね。
【翻訳:STINGER】
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