【WEC】第5戦予選、トヨタが逆転ポール・ポジション
作戦を練るデビッドソンとブエミ。この後にブエミが脅威のラップを見せ、ファンを歓喜させることに。
FIA世界耐久選手権(WEC)、第5戦富士6時間レースの予選が11日(土)に富士スピードウェイで開幕した。
予選はトヨタ、アウディ、ポルシェの3ワークスがポール・ポジション争いを展開。
そんななか、ポルシェ919ハイブリッドの20号車(マーク・ウェバー / ブレンドン・ハートレイ / ティモ・ベルンハルト)が平均タイム1分26秒929をマークし、トップに躍り出た。
しかし、予選時間もあとわずかとなったときに、トヨタTS040ハイブリッドの8号車(アンソニー・デビッドソン / セバスチャン・ブエミ)がアタックを敢行、ブエミがステアリングを握った。
ポルシェのタイムの壁は厚く、残り時間も確実に減っていき、ポルシェのポール・ポジションかと思われたが、ブエミは諦めずに渾身の走りを見せ、最後の最後でタイムを更新。
逆転ポール・ポジションを獲得した。これにより、ポルシェは2番手、3番手にもポルシェの14号車が続いた。
トヨタ7号車は4番手、アウディはタイムが伸びずに5、6番手となった。
また、唯一の日本人女性ドライバー、井原慶子の所属するOAKレーシングは、リストリクターにレギュレーション違反が発見され、タイムは抹消、最下位グリッドから決勝に臨むという非常に厳しい裁定が下された。
第5戦富士 予選リザルト
順位 | クラス | ドライバー | チーム / エンジン | タイム/差 |
1 | LMP1 | デビッドソン / ブエミ | トヨタ・レーシング / トヨタ | 1’26.886 |
2 | LMP1 | ウェバー / ベルンハルト / ハートレイ | ポルシェ / ポルシェ | +0.043 |
3 | LMP1 | デュマ / ヤニ / リーブ | ポルシェ / ポルシェ | +0.420 |
4 | LMP1 | ブルツ / サラザン / 中嶋 | トヨタ・レーシング / トヨタ | +0.551 |
5 | LMP1 | ロッテラー / トレルイエ / ファスラー | チームヨースト / アウディ | +1.232 |
6 | LMP1 | クリステンセン / ジェネ / ディグラッシ | チームヨースト / アウディ | +1.279 |
7 | LMP1 | ハイドフェルト / ベシェ / プロスト | レベリオン / トヨタ | +4.865 |
10 | LMP2 | インペラトーリ / ブラッドレー / ホウソン | KCMG / 日産 | +6.961 |
13 | LMP1 | ロシター / ブシュー / カッファー | ロータス / AER | +8.528 |
16 | GTE Pro | マコウィッキ / ピレ | チームマンタイ / ポルシェ | +13.259 |
17 | GTE Pro | リゴン / カラド | AFコルセ / フェラーリ | +13.285 |
18 | GTE Pro | ブルーニ / ヴィランダー | AFコルセ / フェラーリ | +13.314 |
19 | GTE Am | ラミー / ダララナ / 二ゴール | AMR / アストンマーチン | +13.344 |
27 | LMP2 | 井原慶子 / ブランドル / ヤタガン | OAKモーガン / ジャッド | – |
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Photo by TOYOTA MOTORSPORTS
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