インディカー第11戦を盛り上げた佐藤琢磨
惜しいレースを失ったが、残り5戦に期待!!
インディカシリーズ第11戦は、カリフォルニアのハイスピードオーバルが舞台。佐藤琢磨は、予選の段階から、セッティングが決まったとコメントしてレースが期待され、そのとおりの好レースを見せた。
序盤から連発した3ワイド4ワイドの激しいトップ争いにからみ、1位でゴールラインを横切った”リードラップ”が27周と、優勝も視野に入っていた。
ピットのミスや、他車に当てられて壊したウィングの交換で後退しても、その度にトップ争いに返り咲いてた。特に、中盤にリヤのタイヤカバーを傷めて交換した時には、ピットの判断ミスから周回遅れに。本日は終了と思われたが、その後のフルコースコーションで同周回に舞い戻り、グイグイと順位を上げて瞬間的にトップを走る絶好調のレースを見せた。
だが、残り10周を切ったところでレースは終わった。
トップ集団の中で6番手にいた琢磨は、コーナー立ち上がりでふらついたが見事に立て直したものの、右側にいたパワーが寄ってくる形で行き場をなくし、左にいたディクソンに当たって跳ね返えされてパワーと接触、2台は絡んでウォールに激突。
そこで日本人オーバル初勝利の夢は消えたが、レース中に最も安定したペースで周回を続けたのは琢磨だった。
インディカーシリーズは、残り5戦すべてがオーバルコース。今回の流れを持続できれば、オーバル勝利は夢ではなくなるかもしれない。
photo by HONDA