レースを盛り上げた中嶋一貴のダッシュと、石浦宏明の我慢作戦!!
J.P.DE.オリベイラと星野監督を挟んで、左に見事なスタートダッシュを見せた2位の中嶋一貴、右が3位ニクイコンデポイントリーダーに立つ石浦宏明。シリーズをりドする3名が表彰台を占めた。
19日に富士スピードウェイで決勝レースを行なった2015スーパーフォーミュラ第3戦は、レノボ・チーム・インパルがコントロールするレースだったが、表彰台を仕留めた2位の中嶋一貴と3位の石浦宏明が最初と最後の盛り上げを創った。
ポールポジョンのカルダレッリがホイールスピンして微かに出遅れたスタートでの驚きは、8番手スタートの中嶋一貴のロケットスタートだった。
うまくクラッチをコントロールしてダッシュを決めただけでなく、1コーナーのアプローチで状況を見極めて、混乱するイン側を避けてアウト側にマシンをもって行き、一気に2番手にアップ!! 本人をして「それが今日のすべて」という見事な判断から、そのまま2位で55周を走りきった。
一方、予選10番手に沈んだ石浦宏明も見事だった。タイヤ交換を、55周レースの42周まで引っ張り、その間にロッテラーを標的に定めて終盤に備え、見事な逆転劇。これで石浦は、シリーズポイントリーダーに立ち、8月23日に決勝を迎えるツインリンクもてぎの第4戦、シーズン折り返しを待つことになった。
photo by JRP