ポルシェ強し!! ルマンに続く1-2–WEC第4戦ドイツ
トップでチェッカードフラッグを受け、ガッツポーズを決めるマーク・ウェバー。
ニュルブルクリンクで8月31日日曜日に行なわれた2015WEC第4戦で、マーク・ウェバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレイのポルシェ919ハイブリッドが優勝、ポルシェ919Hybridは、ルマン24時間に続く連続1-2独占を達成した。
ドイツ初開催のWECには、3日間に62000人の観客が訪れ、サーキットでのイベントを楽しんだ。ポルシェは総合で1-2独占だけでなく、LMGTE Proクラスでもワンツーフィニッシュも独占した。
ウェバー、ハートレー、ベルンハルトの3人はこの勝利で、世界耐久選手権ドライバー順位も、シルバーストーンとスパで優勝した、アンドレ・ロッテラー/マルセル・ファスラー/ブノワ・トレルイエに17ポイントと迫った。
ポルシェ919ハイブリッドの勝利は、フロントカウル交換のための予定外のピットインを乗り越えたもの。2位のマルク・リーブ/ニール・ジャニ/ロマン・デュマの18号車919ハイブリッドも、エンジンへの燃料流量センサーのトラブルのため、規定の燃料使用量超過で3回のペナルティーを受け大きくタイムロスを強いられていた。
2台のポルシェ919Hybridは、第二コーナーで接触するほ
どの接戦を展開したが、18号車の30秒と60秒のペナルティがレースを分けた。18号車のジャニは、レース後半で2台のアウディR18e-tronと激しく争って2位を奪い、2015年シーズン100%表彰台の快挙を成し遂げた。
トヨタレーシングは地元でのレースをノートラブルで走ったが5位と6位。世界チャンピオンのアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴が5位だった。
マーク・ウェバー(ポルシェチーム)
「F1のあとでもレースをし続けるという決定をしたとき、ポルシェはサーキットの中でも外でも有名なので、意中のチームでした。一団となって一緒に仕事ができるのはとても楽しいです。それでもまだ新しいチームなので、まだ毎日学ぶことがあります。」
アンドレ・ロッテラー(アウディスポーツ チームヨースト)
「レース中盤では車の状態はとても良かった。レース中、長い間アンダーステアに悩まされていたので、表彰台に乗れて良かったけれど、車の改良のためにもっと仕事をしなければならない」
WECは今シーズン全8戦を折り返し、次の第5戦は9月19日(土)に米国テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、ヨーロッパを離れたWECは、10月11日に富士スピードウェイでWEC富士6時間が決勝を迎える。
photo by PORSCH