週末のWEC富士に注目!!
今年のルマンを前に。手前から、ポルシェ919Hybrid、アウディR18 e-toron quattro、トヨタTS040 HYBRID。
全8戦で行なわれる2015WEC(スポーツカー世界耐久選手権)第6戦富士6時間が、今週末に静岡県の富士スピードウェイで行なわれ、11日日曜日に決勝レースを迎える。
ルマン24時間で17回目の優勝を飾ったポルシェ919Hybrid、近年の耐久王者アウディR18 e-toron quattro、そして、ホームコースというべき富士で過去3年間を連勝しているトヨタTS040 HYBRIDが雌雄を決する。
ここまでの展開から、ポルシェ919Hybridが一歩リード、アウディR18 e-toron quattroが続き、トヨタTS040 HYBRIDがそれを追う力関係が予測されるが、レースは何が起きるかわからない。
中でもトヨタTS040 HYBRIDは、これまで行なわれた3回のWECに全勝しており、今年も必勝を期して開幕を待っている。
TOYOTA GAZOO Racingは、富士6時間に2台のTS040 HYBRIDで参戦。昨年は1-2フィニッシュを飾り、記念すべき世界耐久選手権チャンピオンを確実なものとした。
注目は、昨年の富士6時間レースで優勝した、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミのコンビのゼッケン1号車に、2012年、13年の勝者であり、2012年にポールタイムを叩き出した中嶋一貴が加わること。
もう1台は、アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/、マイク・コンウェイのトリオで2号車を走らせる。コンウェイはチーム入りして初めての富士スピードウェイとなる。
佐藤俊男チーム代表のコメント。
「ホームレースとなる富士スピードウェイでのレースは、我々にとって最も大事な戦いのひとつ。これまでの3年間、富士で好成績を収めることが出来ており、今年も出来る限りのプッシュをしていきます」
「我々のハイブリッドシステムを開発している東富士研究所が富士スピードウェイのすぐ近くにあることから、今週末は開発に携わった仲間たちにTS040 HYBRIDの戦う姿を見てもらえる貴重な機会になる。多くのトヨタ自動車社員の方々やトヨタグループのパートナーの皆様にも、現地で応援頂けることを大変ありがたく思っています」
中嶋一貴 のコメント。
「私にとって富士はWECシリーズの中でも大きな意味を持っています。耐久レースの長い歴史がある富士スピードウェイで、日本のファンの皆さんを前にLMP1で走るのは素晴らしいことです。富士は私の大好きなサーキットのひとつで良い思い出がたくさんあります。私自身のWEC初優勝が2012年の富士、というのもそのひとつです。このサーキットは良く知っており、普段は得意としています。今シーズンのスーパーフォーミュラでは、7月に表彰台にも上がっています。外食時には、チームメイトに代わって注文もしなければいけませんが(笑)、それも含め、チームメイトに日本を紹介するのも、楽しみです」
マイク・コンウェイ のコメント。
「トヨタドライバーとして初めての訪日が待ち切れません。2013年にはLMP2チームの一員として日本で戦っており、レースファンの熱心さは知っています。今回のレースへ向け、シミュレーターでの練習は積んで来ており、準備はできています。トヨタにとってのホームレースを経験することを楽しみにしています。ハイブリッドシステムが開発された東富士研究所を訪問出来るのも楽しみです。過去我々は富士で強さを示しているので、全力を尽くし、好結果を目指します」
今週末の富士6時間レースは、10月9日(金)の公式練習から10日(土)の公式予選をへて、11日(日)午前11時に決勝レースがスタートする。
◆TOYOTA GAZOO Racingの富士スピードウェイの戦績
<2012年>
7号車:予選1位/決勝1位
<2013年>
7号車:予選3位/決勝1位
8号車:予選2位/決勝27位
<2014>
7号車:予選4位/決勝2位
8号車:予選1位/決勝1位
◆TOYOTA GAZOO Racingの2015年シーズンの戦績
<シルバーストーン>
1号車:予選4位/決勝3位
2号車:予選6位/決勝4位
<スパ>
1号車:予選6位/決勝8位
2号車:予選7位/決勝5位
<ルマン24時間>
1号車:予選8位/決勝8位
2号車:予選7位/決勝6位
<ニュルブルクリンク>
1号車:予選5位/決勝5位
2号車:予選6位/決勝6位
<アメリカ>
1号車:予選5位/決勝4位
2号車:予選6位/決勝リタイア
※富士の舞台
photo by PORSCH / TOYOTA GAZOO RACING