ポルシェ919Hybrid強さの1-2!!–WEC第6戦富士6時間決勝
激しいトップ争いを演じる7アウディR18 e-toron quattroと17ポルシェ919 HYBRID。
雨に煙る静岡県御殿場市の富士スピードウェイで行なわれた世界耐久選手権第6戦富士6時間レースは、予選で1-2を奪ったポルシェ919Hybridがそのままの順位を護って1-2フィニッシュした。
2-3位にアウディ、5-6位がトヨタと、予選とおりのオーダーになったが、レースはスタートから最後まで、息つく暇もない接戦を展開した。
雨足が強く、セフティカー先導でスタートしたが、45分ほどのところで、退屈なセフティカーランから解き放たれてレースが始まると、その鬱憤を一気に吹き出すようにスペクタクルなドラマが連発した。
まず、圧倒的な駿足のポルシェ919Hybridの出鼻を挫くようにアウディR18 e-toron quattroが先行、さらにトヨタTS040 HYBRIDもポルシェ919Hybridを追い越し、F1出身でポールポジョンを奪ったマーク・ウェバーがコカコーラ・コーナーで姿勢を乱してスピン、コースオフするリスキーな展開で戦いの火蓋が切って落とされた。
その後も、7アウディR18 e-toron quattroと17ポルシェ919 HYBRIDの抜きつ抜かれつの戦いなど、スタンドを釘付けにする目が離せない展開が続き、ポルシェ919 HYBRID危うしの状況も見えた。
しかし、中盤から雨足が弱まり、6時間後には、走行ラインは完全にドライコンディションとなンたレースは、ポルシェ919Hybridがいつのまにか1-2態勢を築いて1-2でチェッカードフラッグ! シリーズポイントを考えたポルシェがチームオーダーを発令、ゼッケン17を前に出し、17-18の順でゴールした。
また、LMGTE-アマクラスで、俳優のパトリック・デンプシーが、WEC初勝利を飾った。
次のWECは、11月1日に中国の上海サーキットで決勝を行なう上海6時間。2015 WECは残り2戦の終盤を迎えた。
2015WEC第6戦結果
1. (LMP1-1)17 ポルシェ919 HYBRID T.ベルンハルト/M.ウェーバー/B.ハートレー
2. (LMP1-2)18 ポルシェ919 HYBRID R.デュマ/N.ジャニ/M.リーブ
3. (LMP1-3) 7 アウディR18 e-toron quattro M.ファスラー/A.ロッテラー/B.トルルイエ
4. (LMP1-4)8 アウディR18 e-toron quattro L.ディ・グラッシ/L.デュバル/O.ジャビス
5. (LMP1-5)1 トヨタTS040 HYBRID A.デビッドソン/S.ブエミ/中嶋一貴
6. (LMP1-6)2 トヨタTS040 HYBRID A.ブルツ/S.サラザン/M.コンウェイ
7. (LMP1-7) 12 レベリオン R-One AER N.プロスト/A.ベシェ
8. (LMP1-8)4 CLM P1/01-AER C.トリュンマー/P.カッファー
9. (LMP2-1)26 リジェJS P2 ニッサン L.ルシノフ/J.キャナル/S.バード
10.(LMP2-2)36 アルピーヌA450 ニッサン N.パティアティシ/P.L.シャタン/V.キャビレー
13.(LMGTE PRO-1)51 フェラーリF458 イタリア J.M.ブルーニ/T.ヴァイランダー
22.(LMGTE AM-1)77ポルシェ911RSR P.デンプシー/P.ロング/M.ゼーフリート