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坪井翔、見事な初代チャンピオン!!–2015FIA-F4最終戦

DSC03360.jpgポールポジョンの牧野任祐(画面左下)と、9番手の坪井翔(右端下)の壮絶なバトルが始まる。

ツインリンクもてぎの最終戦にタイトル争いがもつれ込んだ新生FIA-F4は、最高のフィナーレを迎えた。

牧野任祐のリードで始まったシリーズは、中盤から力を付けた坪井翔が7連勝して、最終大会のツインリンクもてぎの”決戦”を迎えた。

レース1といえる土曜日の第13戦で、牧野任祐が復調の優勝をもぎ取り、日曜日の雨上がりのリスキーなウェット路面の最終戦がすべてを決する舞台となった。
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牧野任祐がポールポジョンからスタートするのに対して、ポイントリーダーの坪井翔は9番手グリッド。牧野任祐が優勝
すると、坪井翔が逃げきるためには最低3位が必要という状況。見た目の形勢は牧野優位だった。

レースは、牧野任祐が好ダッシュを決め、1周目から2位以下に大きく水を開ける展開で始まった。しかし、さらに上回るペースだったのが坪井翔。坪井は、スタートを巧みに決めて6番手にポジションを上げ、その後もペースを緩めず、12周レースの中盤には、タイトルを引き寄せる3番手までポジションを上げた。

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「3位でチャンピオンになれることはわかっていました。でも、今日は絶対に勝ちたかった」。坪井は、不安定なウェットコンディションの中で、まったく手綱を緩めないプッシュを続け、残り2周の時点でトップの牧野任祐の背後に張りついた!!

緊迫した空気の中で迎えた最終ラップ、S字コーナーで
横に並ぶ2台。しかし、牧野任祐も踏ん張った。優勝は牧野任祐、坪井翔は”悔しい2位”だった。

見事に初代FIA-F4タイトルを手にし、レース中テンションをビンビンに高いレベルを保ち続けた集中力から解放された坪井翔は、表彰台で涙を流した。

勝ったもののタイトルを逃した、あの生意気が売りの牧野任祐も泣いた。2位の根本悠生も涙を流した。FIA-F4は、素晴しいエンディングで初年度を終えた。

Photos by [STINGER]
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