今年も大盛況!!–『レジェンドドライバー・スロットカーレース大会』
北新横浜の”BANPRO”のメインコースは、熱気に包まれた。
今年で9回目を迎える新春恒例のスロットカーレースが行なわれた。
このレースの特徴は、なんといっても往年のレーサーが、自ら活躍したマシンのミニチュアで参戦すること。北新横浜のスロットカーの聖地”BANPRO”を舞台に、バンプロの伴野社長、バンプロをベースにスロットカーを楽しむMFC(Modelcar Racing Fan Club)の田村会長の声がけではじまった。
参戦するのは、富士スピードウェイで一世を風靡した『富士グランチャンピオンシリーズ』の参戦ドライバーに始まり、その後出場枠を広げて、1960年代の日本グランプリなどで活躍したお歴々。往年の名レーサーがエントリーリストに名を連ねることになった。
今年の参戦ドライバーを見渡すと、第一回日本GPにクラウンで優勝した多賀弘明、マカオGPへの道を切り開いた大久保力のレジェンドレーサーを筆頭に、この大会の代表発起人である鮒子田寛、片桐昌夫、津々見友彦、長谷見昌弘、高橋晴邦、寺田陽次郎、久保田洋史、柳田春人、戸谷千代三、関谷正徳、竹平素信、脇阪寿一という錚々たるメンバー。
元々スロットカーは、ホンモノに憧れた子供たちに夢を与える存在だったはずが、そのホンモノが、自分がステアリングを握ったマシンのミニチュアを、コントローラーで操る、というなんいとも奇妙な状光景展開するのである。
そして、驚くべきは、名レーサーたちが、スロットカーでも真剣勝負を繰り広げることだ。今年初参戦の脇阪寿一は、専用メカ&レースエンジニアを引き連れての参戦で、実際に、規則違反ギリギリの”改良”を加えたマシンで、予選12位と下位から経験をスタートさせたが、6レースが1セット×2の12戦のうち、いくつかのレースで優勝してガッツポーズを見せた。
レースは、レジェンドレースとゲストレースの2クラス。スロットカーはコースによって優劣がついてしまうことから、コース(スロット=コースに切られた溝)の数通り6レース行なわれ、その合計周回数で争う。
つまり、2クラス×12=24レースが行なわれ、さらに予選は一人ずつ5周のアタックが行なわれるので、12時からひっきりなしに誰かが走っていることになる。
スタートはホンモノのレース同様心拍数が上がるわけで、実はスロットカー、カートとは別の意味で、レースの登竜門として実戦の訓練ができるのだった。
※[STINGER CLUB]で、近日中に初心者大会を開催予定。お楽しみに!!
◆レジェンドレース結果(☆はゲスト参加者)
1. 後藤 将之☆ ジャガーEタイプ
2. 片桐 昌夫 エルバ・マクラーレン
3. 加藤 哲也☆ ポルシェ917
4. 津々見友彦 チュードル・カレラ6
5. 寺田陽次郎 マツダRX7
6. 脇阪 寿一 Lexus SC430
7. 柳田 春人 フェアレディZ
8. 戸谷千代三 ポルシェ962C
9. 関谷 正徳 マクラーレンGT-R
10. 井澤エイミー☆ アウディR8
11. 鮒子田 寛 トヨタ7
12. 高橋 晴邦 セリカ1600GT
13. 長谷見昌弘 スカイライン・ターボC
14. 多賀 弘明 クラウン
15. 久保田洋史 スカイラインGT-R
16. 大久保 力 エバ・カンナム
17. 高橋 二郎☆ シャパラル2J
18. 竹平 素信 カローラ・レビン
◆ゲストレース結果
1. 桂 伸一 スカイライン54B
2. 山中 徹治 Jaguaria MCS
3. 鈴木 啓倫 ESSOスープラ
4. 山口 正己 ロンソン2000
5. 浜野 力源 CG MCS
6. 宮坂 宏 ホンダS800
7. 山田 義照 シャパラル2C
8. 福士 克二 ローラT292
9. 藤原 達彦 タキレーシング・エラン
10. 原 富治雄 ローラT290
11. 岡本 裕明 CG MCS
photo by [STINGER]