千代勝正の日!–スーパーGT開幕戦
3年連続タイトルに向けて好発信したMOTUL AUTECH GT-R。
4月9日に国内最高の人気シリーズである2016スーパーGTシリーズ開幕戦の『OKAYAMA GT 300km RACE』が岡山県の岡山国際サーキットで行なわれ、2年連続チャンピオンの松田次生/ロニー クィンタレッリのMOTUL AUTECH GT-Rが優勝した。ポールポジョンからスタートした平川亮/ジェイムス・ロシターのKeePer TOM’S RC Fを挟んで、3位に本山哲/千代勝正GT-Rが続いた。1、3位がミシュラン、2位がブリヂストンだった。
予選4番手から3位表彰台を仕留めた本山/千代のS Road CRAFTSPORTS GT-R。このレースがGT500の千代がレース終盤をり上げた。
レースは、序盤にロングランで勝るミシュランの利を活かした松田/クィンタレッリのGT-Rが首位を奪い、そのまま逃げきって予選で1-2を占めたブリヂストンに一矢むくいる展開だったが、終盤最も注目を集めて”新しい風”を作ったのは、今回がGT500デビューの千代勝正だつた。
スタートを担当した本山からステアリングを受け取った千代は、好調なペースで大嶋和也/アンドレア・カルダレッリレッリのWAKO’S 4CR RC Fをパス、ペースを緩めず終盤にジリジリと平川/ロシターのRC Fを追い詰めた。
結果的にパスは叶わなかったが、土曜日の予選Q1で、チャンピオンの松田次生を抑えてコースレコードのトップタイムを記録して周囲を驚かせたのに続いて、デビュー戦の”重責”がのしかかる仕事を完璧にやり遂げ、”先輩”本山とともに表彰台を仕留めて強烈な印象を人々に与えた。
GT300優勝のLEON CVSTOS AMG-GTは、今回がデビューのGT3マシン。GT3カテゴリーが充実の方向にあることを証明した。
また、GT300は、土曜日の予選のチェッカーフラッグ寸前に、土屋武士/松本孝允のVivaC 86 MCに逆転されてセカンドグリッドに甘んじた黒澤治樹/蒲生尚弥のLEON CVSTOS AMG-GTが悔しさんを繰り返して優勝。2位に予選8番手からし様爺追い上げを成功させた谷口信輝/片岡龍也グッドスマイル 初音ミク AMG、3位ヨルグ・ミューラー/荒聖治のStudie BMW M6となり、表彰台をヨコハマ・タイヤが独占した。
[STINGER]山口正己
◆スーパーGT開幕戦結果
※括弧内はタイヤメーカー:Mi=ミシュラン/BS=ブリヂストン/YH=ヨコハマ/DL=ダッロップ
*GT500
1. 松田次生/ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH GT-R(Mi)
2. ジェームス・ロシター/平川亮 KeePer TOM’S RC F(BS)
3. 本山哲/千代勝 S Road CRAFTSPORTS GT-R(Mi)
4. 大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ WAKO’S 4CR RC F(BS)
5.安田 裕信/J.P.デ・オリベイラ カルソニック IMPUL GT-R(BS)
6. 立川祐路/石浦宏明 ZENT CERUMO RC F(BS)
7.ヘイキ・コバライネン/平手 晃平 DENSO KOBELCO SARD RC F(BS)
8. 伊藤大輔/ニック・キャシディ au TOM’S RC F(BS)
9. 関口雄飛/国本雄資 edsSport ADVAN RC F(YH)
10.山本尚貴/伊沢 拓也 AYBRIG NSX CONCEPT-GT(BS)
*GT300
1. 黒澤治樹/蒲生尚弥 LEON CVSTOS AMG-GT(YH)
2. 谷口信輝/片岡龍也 グッドスマイル 初音ミク AMG(YH)
3. ヨルグ・ミューラー/荒聖治 Studie BMW M6(YH)
4. 平中 克幸/ビヨン・ビルドハイム GAINER TANAX AMG GT3(DL)
5. 都筑晶裕/新田守男 JMS LMcorsa 488 GT3(YH)
6. 土屋武士/松井孝允 VivaC 86 MC(YH)
7. リチャード・ライアン/藤井誠暢 Hitotsuyama Audi R8 LMS(DL)
8.アンドレ・クート/富田竜一郎 GAINER TANAX GT-R(DL)
9.織戸学/平峰一貴 マネパ ランボルギーニ GT3(YH)
10.星野 一樹/ヤン・マーデンボロー B-MAX NDDP GT-R(YH)
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