山本尚貴、完璧!!–スーパーフォーミュラ開幕戦
スタートでダッシュを決め、その後も、2位以下を寄せつけない圧倒的なスピードで完全優勝を遂げた山本尚貴。ホンダ・エンジン久々の快勝だった。
ヨコハマ・タイヤに代わったことを中心に、話題満載のスーパーフォーミュラ開幕戦『2016 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース』は、ホンダ・エンジン搭載の山本尚貴がポールポジョンから圧倒的な速さを見せて優勝した。
2位にトヨタ・エンジンの国本雄資を挟んで、予選4番手スタートのストフェル・ヴァンドーンが3位、表彰台を仕留め、ホンダ・エンジンがトップ6のうち5台を占めた。
予選の赤旗やアクシデントの影響で、ディフェンディングチャンピオンの石浦宏明を始め、J.P.DE.オリベイラ、アンドレ・ロッテラー、中嶋一貴、小林可夢偉などの強豪が下位グリッドからのスタートになり、中団で激しいポジション争いが多発した。
レースは、山本尚貴の集中力が予選から継続され、ぶっちぎりの展開になったが、次の岡山以降、上位陣の予選の乱れがなくなれば、拮抗したレースが期待できそうだ。
優勝した山本尚貴は、「ありがとうございます。スタートさえうまく切れれば勝てると思っていたけれど、この距離を新しいタイヤで走るのは初めてだったので心配でした。浮き沈みが激しい3日間でしたが、悩んでいるよりなにかなんでも一番先にゴールしたい、とチームみんなの勝ちたい思いが達成できて嬉しいです」、と喜びをコメントし、表彰台では、被災した九州を気づかうコメントを届けた。
「九州は大変な思いをされていると思いますが、沢山の肩から励ましのメッセージをいただいてそれを糧に勝つことができました。これからも、少しでも力をお届けできるようにがんばります」
3位に食い込んだストフェル・ヴァンドーンは、早速ポテンシャルを証明したが、初めて経験する日本の表彰台に戸惑いながら、「信じられない成績で嬉しい」と喜びをコメントした。
「最初は緊張したしたし自信がなかったけれど、チームのおかげで予選4位になれて、レースでも2位に僅差の3位になることができた。山本さんはポールポジョンから勝った完璧な週末におめでとうを言いたい。同じホンダが表彰台に乗れたました。みなさん、ありがとうございます」
次のスーパーフォーミュラは、5月28日-29日に岡山国際サーキットで行なわれる。
◆2016全日本スーパーフォーミュラ開幕戦結果
1. 山本尚貴 H
2. 国本雄資 T
3. ストフェル・ヴァンドーン
4. 小暮卓史 H
5. 塚越広大 H
6. ジェイムス・ロシター T
7. アンドレ・ロッテラー T
8. ベルトラン・バケット H
9. 野尻智紀 H
10. J.P.DE.オリベイラ T
11. 石浦宏明 T
12. 中嶋一貴 T
13. 中山雄一 T
14. 関口雄飛 T
15. ウィリアム・ブラー T
16. 小林可夢偉 T
※以下、リタイア
17. 伊沢拓也 H
18. 中嶋大祐 H
19. ナレイン・カーティケヤン T
※H=ホンダ・エンジン / =トヨタ・エンジン
※H=ホンダ・エンジン / =トヨタ・エンジン
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