決勝に向けて準備万端–ルマン予選、トヨタ陣営ドライバーのコメント
ウェットコンディションでトップタイム。お気に入りのカラーングのヘルメットで小林可夢偉も気合充実だ。
84回を迎える世界でもっとも名高い伝統の耐久レース、ルマン24時間の予選の最終予選は雨。初日に記録したタイムで3-4位グリッドが決まったものの、小林可夢偉が、ウェットの予選3回目のベストタイムを記録して、意気上がるトヨタ陣営。悲願の優勝に向けて、準備は万端だ。
◆中嶋一貴(予選4番手)
「めまぐるしく変わる路面コンディションで、とても難しい一日でした。特に私がドライブしていた時は強い雨に見舞われ、コース上の水が非常に多くて視界も悪く、とても難しいコンディションでした。しかし、今日は決勝レースに向けて有意義な経験となり、いかなる状況においても対応出来ることが確認出来ました。良いレースが出来ると思います」
◆アンソニー・デビッドソン(予選4位)
「私自身充分な準備が出来ていなかったウェットコンディションでの走行を経験出来、有意義なセッションでした。TS050 HYBRIDは雨の中でも状態がとても良く、いかなるコンディションでも充分に戦えると思います。完璧なレースカーを仕上げようと思うと、いくら時間があっても足りませんが、どのような天候でも満足いく準備が出来たと思います」
◆セバスチャン・ブエミ(予選4位)
「予選が終わった今、3番手、4番手からのスタートという結果には満足しています。ウェット及びドライでのセッティングも詰めることが出来、更に準備は整いました。決勝レースは長いので、ミス無く最後まで走り切ることが重要です。これから今日得られたデータを解析し大一番に臨みます。それはシーズンの中でも最も重要な準備となるでしょう」
◆小林可夢偉(予選3位)
「完全なウェットコンディションでTS050 HYBRIDをドライブするのは初めて。それだけに、とても有意義な経験でした。ウェットコンディションでのドライブについて学び、更にトップタイムを記録することが出来、満足しています。チームの準備は非常に順調で、決勝レースが楽しみです。3番手グリッドから、24時間の戦いへ向け良いスタートが切れればと思っています」
◆ステファン・サラザン(予選3位)
「悪天候でも応援してくれたファンに感謝します。降雨で我々にとっては複雑な一日でしたが、難しいコンディションでテストしたことで良いバランスを見出し、決勝レースへ向けた準備をしっかり整えることが出来ました。TS050 HYBRIDは充分に速く、勝利を争うためにプッシュ出来ると感じています。前戦スパでのレースで見せた速さの実績もあり、我々は上位争いが出来ると予想しています」
◆マイク・コンウェイ(予選3位)
「荒れたコンディションでしたが、それは悪いことではありませんでした。ウェットのさまざまな状況でのタイヤ選択など、変化する天候下でのデータを得ることが出来ました。決勝レース中も雨の予報が出ており、いかなる状況においても準備をしておく必要があります。ドライバー全員がTS050 HYBRIDのバランスには満足しており、2列目からのスタートで良い戦いが出来るでしょう」
ルマン24時間は、18日土曜日午後3時(日本時間22時)に熱戦の火蓋が切って落とされる。
photo by GAZOO RACING