パワー、激戦を制してポイント争いが激化!!–インディカー第14ポコノ
雨で1日延期になった2016インディカー・シリーズ第14戦。時速350km/hを越えるスーパースピードウェイのポコノ・レースウェイで行なわれた決勝レースをウィル・パワーが制覇した。
2位は、ポールポジョンからスタートしホンダ・エンジンのミカエル・アレシン、リードラップ最多の好レースの結果、自身のインディカー最高位を記録した。
激しい順位変動を演じたのはライアン・ハンターレイ。最後尾からスタートしながら、中盤にはトップに立ったが、電気系統のトラブルで周回遅れ。その瞬間に万事休すと思われながら、4回出されたフルコースイエローの最後のリスタートからグイグイ追い上げ、最後の10周で少なくとも7台をパスして3位に食い込み、「マシンもタイヤも、すべてが最高だったから、突然、エンジンが停まって後退したのは残念だった」とレースを振り返った。
予選3番手からレースの活躍が期待された佐藤琢磨は、スタート直後に激しいクラッシュに見舞われてリタイアを喫したが、本人はまったくの無傷で、今週末の第15戦に気持ちを切り換えた。
パワーは、シリーズトップながらクラッシュ/リタイアしたパジェノーに並ぶ4勝目。この勝利で51ポイントを加え、パジェノーの497に迫る477ポイントとして、チーム・ペンスキー同士のタイトル争いを面白くした。
残りは3戦、次のレースは、今週末、今シーズン最後のオーバル、テキサス・モータースピードウェイのファイアストン600。ハイスピード・オーバルが連続して開催される。
◆2016インディカー第14戦トップ10
1. W.パワー C
2. M.アレシン H
3. R.ハンターレイ H
4. J.ニューガーデン C
5. S.ブルデー C
6. S.ディクソン C
7. C.ムニョス H
8. J.P.モントーヤ C
9. T.カナーン C
10. J.ヒンチクリフ C
リタイア 佐藤琢磨 H
※C=シボレー/H=ホンダ
Photo by Chris Owens/INDYCAR