ディクソン、大荒れのレースで完璧な勝利–2016インディカー第15戦ワトキンスグレン決勝
高速でガードレールが近く、スピード感溢れるワトキンスグレン。4日に行なわれたインディカー・シリーズ第15戦決勝レースで、ポールポジョンからスタートしたスコット・ディクソンが大荒れのレースを勝ち抜いた。
レースは、クラッシュが相次ぎ、4度のフルコースコーションが出される荒れ模様だったが、終盤、ピット作業の作戦とフルコースコーションのタイミングで上位陣のガス欠が心配れる目が離せない燃費レースの展開となった。
ここでようやく注目されたのが、予選でクラッシュして最後尾スタートとなった佐藤琢磨。燃料がギリギリで燃費を気にしながら逃げる上位陣の中で、異なるピット作戦を採用、安定したペースで攻めの姿勢を貫いていたが、残り数周のところで痛恨のスピンを喫して後退、17番手で残念なレースを終えた。
タイトルを争うウィル・パワーがクラッシュで消え、サイモン・パジェノーが43点の差をつけて逃げの態勢だが、最終戦はダブルポイントで100点獲得の可能性が残っており、タイトルの行方はまだ見えない。
最終戦は、GoPro Grand Prix of Sonoma。9月18日に決勝が行なわれる。
◆2016インディカー第15戦ワトキンスグレントップ10
1. スコット・ディクソン C
2. J.ニューガーデン C
3. H.カストロネベス C
4. C.デイリー H
5. S.ブルデー C
6. C.キンボール C
7. S.パジェノー C
8. A.ロッシ H
9. R. エナーソン H
10. M.チルトン C
17.佐藤琢磨 H
※C=シボレー/H=ホンダ
Photo by Bret Kelley/INDYCAR