アウディが先制–WEC第6戦 COTA6時間公式練習
テキサス州オースティン近郊のサーキット of ジ・アメリカで、2016WEC第6戦『COTA6時間レース』が開幕、15日に行なわれたフリー走行では、アウディR18 e-toron quattroがまずは機先を制して最速タイムを記録、ポルシェ919Hybrid、トヨタTS050 HYBRIDが続き、スーパーハイダウンフォース設定のコースでのスピードの勢力図は、ここまでと同じ推移で進んでいる。
トヨタTS050 HYBRIDは、前戦の第5戦メキシコ大会を、第4戦のアクシデントで肋骨を痛めて欠場したアンソニー・デビッドソンが復帰している。
フリー走行は、30度を越す日中と午後8時からのそれぞれ1時間半で行なわれたが、夜間も気温が予想されたほど下がらず、各チームは熱対策に追われることになった。
TS050 HYBRIDの2台は順調にセッションを消化、合計で143ラップ、788kmを走破したが、ここでも5-6番手に甘んじ、「予選の重要性を認識しながらも、目標は土曜日に行われる決勝レースでの安定した速さを目指す」というやや辛い週末を予測させている。6 トヨタTS050 HYBRIDのトリオの一角をになう小林可夢偉は、F1で経験があるがLMP-1カーでここを走るのは初めてだが、「レースへ向けてのバランス確保は、さらに進めなくてはなりません。上位とは僅差(アウディR18 e-toron quattroとの差は、0.8秒少々)ですし、レースでは期待出来ます。あくまで土曜日の決勝を見据えています」と語った。
◆2016WEC第6戦『COTA6時間』フリー走行2トップ10
1. 8 アウディR18 e-toron quattro 1:48.453
2. 2 ポルシェ919Hybrid 1:48.500
3. 7 アウディR18 e-toron quattro 1:48.889
4. 1 ポルシェ919Hybrid 1:49.248
5. 6 トヨタTS050 HYBRID 1:49.361
6. 5 トヨタTS050 HYBRID 1:49.709
7. 13 Rebellion R-One AER
8. 4 CLM P1/01
9. 26 Oreca 05 – Nissan
10. 35 Alpine A460 – Nissan