スティングくんの”そうだったのか!!”その3 ~復活の年を終えたシューマッハの評価~
復帰に後悔はしていない?
評価は真っ二つに別れている。
鳴り物入りで復帰したM.シューマッハに対して、[STINGER]では、シーズン前に特集の[STINGER-magazine]を発行したくらい期待していた。でも、その[STINGER-magazine]vol3『シューマッハは奇跡を起こすのか』の中で、多くの識者が「少なくとも。1勝」と言っていたけれど、鈴木亜久里さんが、「やめときゃいいのに」と半分ジョークで言っていた通りのシーズンになってしまった。
M.シューマッハがシーズンを通して獲得した点数は72点、それに対してチームメイトのN.ロズベルグは142点。ほとんど半分。N.ロズベルグは2度表彰台によじ登ったけれど、M.シューマッハおじさんは一度も表彰台に上れなかった。リタイアもN.ロズベルグの4回に対して6回。どのデータをとっても、いいところなしのシーズンだったってことになるね。
不調の理由は、マシン特性にある、といわれている。今年のメルセデスは、去年ワールドチャンピオンを奪ったブロウンの進化型だけれど、去年チャンピオンを奪ったJ.バトンは、アンダーステア傾向を好むんだ。M.シューマッハは正反対で、フロントタイヤがきっちり食いついているセッティングが好き。
そしてもうひとつ、2009年シーズン後半のJ.バトンの成績から、今年の行方を占えた、という意見もある。J.バトンは、18戦中の最初の7戦で5勝を上げる絶好調から、低空飛行だったからね。ブロウンGPが強かったのは、混乱するシーズン序盤に焦点を絞ったマシン作りが大当たりした、ってこと。
そういうわけで、状況が変わるし、身体が1年間の”リハビリ期間”でレースモードに戻せたんじゃないかという意見もあって、来年に期待したいところに、ちょっとグレーな情報がある。今年一杯でやめるんじゃないか、というもの。
いや、それは、メルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハーグ代表とロス・ブロウンが中が悪くて、ブロウンがやめるんじゃないか、という噂の延長で、M.シューマッハも巻き込きこまれている噂だ、という噂もあってどうなるかわからないけれど、ぼくとしては、もう1年やってほしい。なぜって、悪役キャラクターは絶対必要だからねっ、というのは冗談だけど、ちゃんと力をだす帝王と、S.フェッテルや可夢偉がどう闘うかを、観てみたいから!!