スティングくんの”そうだったのか!!”その6 ~バーレーンGPとアブダビGPのシャンパン・ファイトに迫力が無いのはなぜ?~
写真上がアブダビGPでのシャンパン・ファイト、下はシンガポールGPのもの。勢いが全く違う。
そりゃ、暑くてドライバーがバテてるからに決まってるじゃん、というのはウソです。暑いなら、マレーシアも迫力ないはずだからね。第一、マレーシアの方が湿度がずっと高くて、疲れは大きいはずだし。
バーレーンとアブダビのシャンパン・ファイトに迫力がないのは、イスラム教の国だから。アルコール禁止で、通常使っているMUMMのシャンペンが使えない。ちゃんとしたシャンパンじゃないので、泡の出方がショボイ(笑)。
ちなみに、MUMMは、”シャンパーニュ”と呼ぶのが正解。でも、シャンパーニュ・ファイトはゴロが悪いのでいまだもシャンパン・ファイトと言われてます。
シャンパン・ファイトは、1966年のルマン24時間で、打倒フェラーリをなし遂げたフォードのヘンリー・フォード二世が、狂喜して表彰台にシャンパンを持参して、ウィニング・ドライバーのブルース・マクラーレンとクリス・エイモンに渡したのが始まりなんだって。1960年代中半、フェラーリとフォードがル・マンで死闘を演じたときのフェラーリの監督だったフランコ・リニさんは言ってました。
また、インディ500では、牛乳を飲むのがしきたり、というのもこの手の話になるとよく出る話だけれど、2005年にF.アロンソに破られるまで最年少ワールドチャンピオン記録を30年以上持っていたエマーソン・フィティパルディが、アメリカに移ってインディ500で優勝した時、ブラジルにある自分の農園で作ったオレンジジュースを飲んだことがあるけど、伝統を守りたい人たちからヒンシュクの声があがったんだって。
[STINGER / スティングくん]