中嶋一貴 ウイリアムズ
イギリスに帰ってリフレッシュ!
これからも、自分に「できること」を集中してやっていく。
◆ヨーロッパ・ラウンド開始!
—-アウェーが終わって、ヨーロッパに帰ってきましたね。
一貴 そうですね、ぼく自身も一度イギリスに戻って、リフレッシュして。まあ、最初の4戦はあまり結果がよくなかったですけど、それはもう、切り換えて、一から新しいスタートを切る、その準備はできてますね。
—-リフレッシュというのは、どういうことを?
一貴 普通にイギリスで生活したというだけですけどね(笑)。友だちと時間を過ごしたり、スポーツをして……とか、まあ、いろんなことをしました。サーキット(周辺)のホテルにいるのと、(自分の)家にいるのとでは、やっぱり違います。
—-ここから、各チームがアップデートしてくると思われますが、ウイリアムズとしてはどんな状況?
一貴 まず、とても楽しみです。どれだけ(パフォーマンスが)上がってるか? もちろん、どのチームもアップデートしてくるので、それとくらべて(ウイリアムズが)どうかというのはあるんですけど、聞いてる範囲では、かなりいいということなんで、どういう風になっているのか早く知りたいですね。
—-いくつかのチームが KERS を外してくるといわれてますが、ウイリアムズあるいは一貴選手としては?
一貴 そうですね、まずいえるのは、 KERSを積んだことによって遅くなってしまったら、何の意味もないということ。ただ、( KERSを)積むことによって、積まない状態と同じタイムがだせるのであれば、スタートでは(KERSは)かなり”効き”ますからねえ……。それによるアドバンテージは、やはりあるなあ、と(笑)。
—-その一方で、今回は外して来るというチームもかなりあって、グリッドで一貴選手の周りに来そうなクルマも含まれていそうですが?
一貴 うーん、ボクの周りで外してくるのがあるなら、それはひとつ、ありがたいというか(笑)。まあ、このサーキットは長い直線が一本しかないんで、そこからの(外すという)選択だと思いますけど。
◆ドライバーのみんなが知ってるサーキット、だからクルマの差がでる?
—-各チームともアップデートがあって、新しいクルマになって、明日は、いつもの金曜日よりもタイムがバラつくというか、ちょっと違った”金曜日”になる気がするんですが?
一貴 うーん、そういう部分もあるかと思いますけど、ただ、ほとんどのチームがやって来ることって、空力のアップデートだと思いますんで、そういう意味では(各チーム)同じようなプログラムで進むんではないかと思いますけどね。
—-去年はここで、いい予選、いいリザルトが残せたと思いますけど、そういうのは、ドライバーの気持ち的にはやっぱりいい?
一貴 そうですね、いい感覚でというか、ポジティブな気持ちで臨むことができるんで、そこはやっぱり多少の違いはありますね。ただ、(感覚というのは)走ってみて、そのときの”流れ”で刻々変わっていくものなので、やってみないとわからないというところはあります。
—-好きなサーキットか、と訊かれたら?
一貴 あ、好きですよ、ここは。中・高速のコーナーであったり、右左の切り返しとか。あと、最終コーナーはちょっと変わってしまって、トリッキーになってますけど。
—-今回は、ニコと同じパッケージングになる?
一貴 そうですね、同じです。ミラーだけ、ちょっと違いますけど。あと、プログラムの進め方では、P2(金曜日午後のフリー走行2)で、今年はちょっと(ニコと一貴は)違うようにしてるので、それはそのまま、ここでもそうなると思います。
—-これまでの4戦と、ここのサーキットをくらべると?
一貴 走り慣れてるかどうか、ですか? それでいうと、走り慣れてますね。ただ、これはどのドライバーもいっしょだと思います。だから、ドライバーによる差が出にくいというか、逆に「クルマの力」がそのままでてしまうようなサーキットだと思います。
オーストラリアみたいな所だと、セットアップ次第で、すぐにタイム差になっちゃいますけど。そういう意味でいうと、ここは、各チームのタイム差がなくなるというか、そういうサーキットですね。ここで(セットアップを)「ハズすチーム」というのは、ないですから。
—-これまでの4戦、やっぱり不本意であったと思うんですが?
一貴 たしかにそうですけど、ただ、それによって(自分の)走り方を変えるというようなことはないですね。予選でも、いい走りができたところもあったので。
でも、スタート位置もあまりよくなくて、またいろんな”めぐり会わせ”もよくないというのがありましたから。自分にできることと、できないことがあるんで、そのなかで、自分に「できること」を集中してやるというのが大事だなと思ってます。