FOTA、KERSを今期限りで廃止へ
FOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション)は、2010年にKERSを廃止することに合意。
7日(日)、FOTAに加入する8チームは、KERSについて話しあい、KERS推進派のBMWザウバー・F1・チームが反論したものの、今年いっぱいでKERSを廃止にすることに全チームが合意した。今期から任意で搭載を決定できたKERSだが、ランニングコストの高さがコスト削減を掲げるF1のあり方に反すると、シーズン序盤から批判されていた。それに加え、現在ではKERSを使用するチームは、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスとスクーデリア・フェラーリ・マルボロだけになってしまっていた。
BMWザウバーのマリオ・タイセン代表は、「BMWとしてはKERSの廃止はしたくない。しかし、話し合いで、今年いっぱいで廃止になることに決まったため、我々もこの決定に従う」とコメント。
※FOTA
元々はF1に参戦している全10からなる組織だったが、AT&T・ウィリアムズとフォース・インディア・F1・チームは、FIAが決めたF1参戦チームの年間予算案に合意し、2010年のF1チャンピオンシップのエントリーを提出したため、FOTAのメンバーから除外された。
※F1参戦チームの年間予算案(バジェット・キャップ)
FIAが2010年から導入しようとしている年間予算案は、基本的に4000万ポンド
(59億円)を上限とするもの。予算がそれを上回っても問題はないが、限度内に予算を抑えると、現在は制限されている一部の制限が解除され、レースを
有利に戦えることとなる。このように、2つのレギュレーションがF1に存在することに反対しているスクーデリア・フェラーリ、BMWザウバー・F1・チー
ム、レッドブル・レーシング、パナソニック・トヨタ・レーシングは撤退する意思を見せていたものの、FOTA(全チームからなる組織)は、条件付で
2010年のチャンピオンシップにエントリーした。なお、AT&T・ウィリアムズとフォース・インディア・F1・チームは無条件でFIAの予算案に合意し、エントリーを申請した。