オリジナル リリース – スクーデリア・フェラーリ・マールボロ 【日本GP(日)】
「状況を考えればこれは良い結果であり、この4位よりいいポジションは難しいと思う。現時点でF60 が持っているポテンシャルをフルに引き出すことができたし、キミの素晴らしいドライビングによってコンストラクターズでも3位を保持することができた。ジャンカルロもまた、ペースとパフォーマンスの意味で良いレースをしてくれた。それは総合で8番手のタイムをマークしていることからも明らかだ。ソフトタイヤを使用していた中間のスティントでは両ドライバー共に速く、ラップタイムはトップクラスのものを叩き出していた。クルーはチームとしていい働きをしてくれているし、残る2戦ではシーズン中盤で自分たちが設定した目標を何が何でも達成するよう全力を尽くす」。
◆ジャンカルロ・フィジケラ
決勝=12位
「今日はマシンの感触がよく、それは走りからも見て取れたんじゃないかな。それが結果に反映されなかったのが残念だけど。レース中はいいペースで走ることができたし、特にレース中盤は満足のいく走りができたように思う。コバライネンとのバトルで順位を落としてしまったのが残念だ。ピット作業で前に出ることができたんだけど、ほんのちょっとドアを開けてしまった隙を見逃さず滑り込んできて、結果として抜かれてしまった。終盤ではソフトタイヤで非常に速く走っていたスーティルを相手にハードタイヤで接戦となった。このときはKERSに助けられたね。今日をよく走れたため今はより自信を持ってインテルラゴスを楽しみにしているよ。ポイントを獲得するために、よりいいスターティング・グリッドを確保することが重要になるね」。
◆キミ・ライコネン
決勝=4位
「今日のマシンは非常に速かったんだけど、ポディウムを狙えるほどの仕上がりではなかった。今回の4位はチームがコンストラクターズで3位を維持するために重要なポジションとなったけど、残り2戦でこのポジションを維持するのは難しいだろう。もちろん僕ができることは全て注ぎ込むつもりでいるけどね。序盤に順位を上げたかったんだけど、スタートから1コーナーまでの距離が足りず、KERSをフルに使うことができなかった。最初のスティントではハードタイヤで苦しい展開だったけど、ソフトタイヤにしてからは状況は大きく改善され、ハイドフェルドに追いつき、ピットで抜かすことができた。しかしそのピットから出てくるとバトンの後ろで渋滞にはまってしまい、その後はレースが終わるまであまりできることはなかった」。
◆クリス・ダイアー
「残念なシンガポールでの結果の後、キミが再びいいポジションでレースを終えているのは嬉しいことだ。しかし振り返ってみればもっといい結果にできる要素があったのが残念だ。スタートでキミにソフトタイヤを履かせる案もあったが、ソフトタイヤの耐久性に確証が持てなかったためハードで臨んだ。中間のスティントでソフトを使ったら、耐久性に問題がなかったことが判明したし、このスティントでは両ドライバー共に非常にいいパフォーマンスを見せていた。加えて、通常ならば成功するスタートでのジャンプアップができなかったのも痛手だった。ピットストップはハイドフェルドを抜けるように調整して、成功した。最後のスティントではハミルトンがトラブルを抱えているように見え、そんな矢先にセーフティー・カーが入ったため差がなくなった。これにより彼にアタックをかける余地が生まれたかと期待したのだが、そのような余地はなかった。ジャンカルロはいいレースを走ってくれ、彼がコバライネンとアロンソを相手にポイント圏内目前のバトルを繰り広げていたのも、彼にとってもチームにとってもいい光景だった。彼が最後のピットストップでマクラーレンのドライバーに対しポジションを一つ落としてしまったのが残念だ」。