佐藤琢磨 インディカー参戦発表会全録 4 質疑応答
—-インディカーで走ろうと考えたのは、いつ、どのタイミング？
琢磨 僕はF1復帰を望んでいました、これは事実です。ただ、昨年の早い時期にアメリカとの接触があり、レース会場へ実際に足を運んで、ほぼ全チームと接触し、実際にインディカーシリーズを観て、良い意味でのショックを受けました。去年F1で鈴鹿に足を運んだときも、F1サイドでもほぼ全てのチームと話をしまして、このオフの期間もシートの最終候補まで何度も行きましたが、自分の中で一番大事なのは、レースをして頂点を極めること。残念ながらそれが実現できる環境はF1にはありませんでした。数週間前に最終的なチャンスが絶たれてから自分の中では100％インディカーの方に気持ちはシフトしています。
—-今回ヨーロッパを離れてアメリカでのレースが中心となると思いますが、もう住む場所は決めた？
琢磨 正直言って、まだ住む場所は決まってないです。まずはインディに住んで、そこからシーズンが進むにつれて、どうするかはじっくり決めていきたいです。
—-インディ500を走ることに対して特別な感情を持っている？
琢磨 インディ500と言うのは僕も子供の頃から知っている大きいレースですが、インディ500だけを特別な気持ちで走ろうとは思いません。僕の中では、まずは一戦ずつシッカリと走っいって、その中の一戦がインディ500だというふうに考えています。今の時点で僕にとって一番大きなイベントになるのは、インディ･ジャパンですね。
ジミー･ヴァッサー共同オーナー アメリカで育った若いドライバーにとってインディ500は特別な存在だ。彼の言う通り、琢磨にとってインディ･ジャパンが一番大切だと思うし、我々はそこで勝てるんじゃないかと思っているよ。今年琢磨がインディ500に出場したときには、今までに経験したことの無いことを経験すると思う。これを言葉で表現するのは難しいんだけど、実際走ってみればわかると思うよ。とにかく琢磨をチームに迎えることができて本当に興奮してるよ!
