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浜島裕英 タイヤ”deep”トーク–バーレーンGP 決勝直前スペシャル

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* 金曜日のデータのまとめとして、スーパーソフト(オプション)タイヤのデグラデーションは6秒/ハーフレース・ディスタンス。

* 対してミディアム(プライム)は3秒/ハーフレース・ディスタンス。

* 去年のデータからいうと、これがレース(決勝)になると、数値が半分くらいになる。

* すなわち、スーパーソフトが3秒、ミディアムが1.5秒くらいになるだろうと予測できる。

* 二種のタイヤのタイム差は、ロングランをしたときにはミディアムの方が速くて、コンマ3秒(0.3秒)くらい速い。

* “一撃”だけだと、スーパーソフトの方が速くて、コンマ3秒(0.3秒)くらい速い。

* 金曜日のアロンソ選手のデータでいうと、6周くらいしたときに(二種のタイヤのタイムが)クロスする。

* 燃費はザックリ平均すると、3.15㎏/ラップ。ただし、データは各チームで大きく異なっている。

* 重さの影響は、10㎏で「0.37秒」。

* ただし、150㎏も積んでいるので、重くなると、この数値以上の影響が出ているように思われる。

* 予選でのトップ・チームのタイヤの使い方は、QF1(予選1回目)はミディアムで行き、QF2をスーパーソフトで走り、ここで2セットを使って、QF3でスーパーソフトを1セット使う、というものだった。

* セーフティカーが入ったときにどうするかということでは、スタートしてすぐに入ったのなら、その時点ではタイヤ交換はしないというのが、多くのチームの意見だ(レースが短くなっただけという考え方)。

* 10周目以降にセーフティカーが入った場合は、それぞれ、いろんな考え方が出て来て、対応は一様ではないようだ。

* 今朝のGP2のレースから見えることは、気温が昨日よりは上がっているため、タイヤは”タレ”がち。路面温度も高く、グリップは非常に悪い。

* 多くのチームが心配していることは、クルマが重いので、スーパーソフトは最初(重い状態)に10周くらいすると、リヤタイヤに「ムービング」が起こること。

* 新コースのターン7あたりでリヤを滑らせると、以後、タイヤの性能が回復するのに相当かかる。ターン15までは、性能は回復しない。ストレートに戻って、タイヤを冷やせれば回復するが。

* タイヤはオーバーヒートはしていないが、オーバーヒート気味になってホイール・スピンさせると、表面の温度が上がって、グリップが下がる。こういう現象はある。

* 去年はここでは、スーパーソフトがレースでの”メインタイヤ”になったが、今年は「重量」が異なるので、何ともいえない。

* 15周くらい、スーパーソフトで”ガマン”できれば、そのあとは燃料も減ってくるので、スーパーソフトを使えないことはないと思うが。

* でも、スーティルが(ミディアムで)ジャンプアップして、前のスーパーソフト組に追いついたりすると、前の選手は慌てるかもしれない。

* したがって、決勝レースの「展開」のカギを握っているのは、案外、スーティル選手かもしれない?

* 可夢偉選手は、今週はあまり走ってないので何ともいえないが、これまでのテストにおいてのタイヤの使い方は、なかなか丁寧だ。一発のタイムを出すときには、そのように使っていたし。

*QF3でのアロンソ選手は、リヤタイヤが”タレ”たので、タイムが出なかったとコメントしていた。ウェイビング(タイヤを暖めるため蛇行して走る)のやりすぎで暖めすぎたため。

* スーパーソフトは、普通に使っていれば、10周はコンペティティブなタイヤとして、ちゃんと使えている(金曜日のデータによる)。

                【STINGER / text by Iemura Hiroaki】
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