ホットライン2010 round2 オーストラリアGP 2/2
◆速さは超一流、しかしレースは・・・
羽端 でも、ああ、それにしてもフェッテルは!・・・という感じですねえ。
[STG] 彼は、F1にステップアップするまで、悪いクルマに乗ったことがない。
羽端 あ、そうなんだ。”箱入り”状態で、ここまで来たドライバーなんですね。せっかくのチャンスをものにできないのは、その”育ちのよさ”が、よくも悪くも現われているのかな?
[STG] 育ちのよさ、というのはそういう意味なんですね。
羽端 クルマでいうと、現段階のレッドブルは圧倒的に速い!・・・という気がしてるんですが?
[STG] ですね。しかし、速いとリスクがそれだけ高くなる、というのも正しい。
羽端 そうですね、レースって、そんなに単純じゃない。だから、おもしろいんですけど。
[STG] 見ている方はね。やってる方は、冗談じゃねぇや、もっと簡単にしてくれ、みたいな(笑)。
◆期待ほどには”輝けず”のシューマッハ、今後は?
羽端 あと、”シュー様”について、ちょっと予言をしてもいいですか?(笑)
[STG] どうぞどうぞ(笑)。
羽端 ミハエル・シューマッハは、今シーズン、すべてのグランプリに出場することはない、という説なんですけど?
[STG] ん?
羽端 ある時点で、やっぱり引退しますって、走るのをやめちゃう?
[STG] う〜ん。
羽端 それに備えてかどうかわかりませんけど、ロスのブロウン=メルセデスは、ちゃんと、サード・ドライバーに、すぐ”使える”やつ(ハイドフェルド)を抱えてますよね?
[STG] ちょっと考えすぎと思います。だとしたら、シューちゃん、何しに来たのって話ですから。
羽端 でも、同じクルマに乗って、いつもニコ・ロズベルクに及ばない、というのは、「マイケル」にとっては耐え難いのではないか、と?
[STG]
いやいや、鈴木亜久里さんが言ってました。「レースでなければ鍛えられない筋肉がある」と。実戦を通じて鍛えている途中、ってことです。それに、ブリヂス
トンの浜島さんは、「打算といってはおかしな表現だけれど、頭のいいマイケルのことだから、勝算がなければ復帰を考えなかったはず」と言っています。私は
この二人の意見を尊重したい(笑)。
羽端 なるほど。まだ、途上にあるんだ、と。
[STG] それから、予選で今回は、N.ロズベルグに急接近しています。N.ロズベルグは、たぶん、かなり焦っていると思いますよ。ポケットになにか持っていそうな、というシューマッハのイメージというのは、怖いんじゃないかなぁ。
羽端 それとね、これはあるスジからの(笑)情報なんですけど、マイケルとニコは、絶対に”不仲”になるはず、という・・・。
[STG] 私は違う意見です。そもそも器が違いすぎて争いにはならない、という観方です。
◆いま、タフで強いのはフェラーリだ!
羽端 ところで今回、アロンソはちゃんとポイント取ってますよね?
[STG] スタートの失敗が痛かったと。
羽端 あ、でも4位ですね。そしてマッサは、連続の表彰台か。
[STG] F.マッサも、不安定な路面コンディションに翻弄されたかな、と。
羽端 ・・・といいつつも、今年のフェラーリは、しっかり取るべきものは取っていく?
[STG] J.バトンは、ドライ・タイヤに替えたタイミングが絶妙だった。しかし、それはある意味捨て鉢な勝負に出たので勝てた。J.バトンの立場じゃないと、そういう勝負はできにくい。J.バトンしてやったり、F.マッサはしてやられたり、ってことだと思います。
羽端 あ、そのバトンがやったようなことを、可夢偉にやってほしかったんですよ。誰よりも早く、ドライ・タイヤに換えるとか。
[STG] まさに!!
羽端 でも、全体のシーンとしては、強さのフェラーリ、速さのレッドブル、この2チームを中心に、2010年は”回って”行くように思います。
[STG] M.シューマッハの話に戻るけれど、メルセデスがちょっとポテンシャルが停滞して、前の3チームから離れ気味なのが気になりますねぇ。