レッドブルとフェラーリもFダクトを投入予定
マクラーレンのFダクト(写真中央の通気口)。
ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスが開発した、いわゆる「Fダクト」を、レッドブル・レーシングやスクーデリア・フェラーリ・マールボロも実戦に投入することを検討していることを明らかにした。
このシステムについてレッドブルのクリスチャン・ホーナー・チーム代表は、「いずれアップデート組み込むことになるだろう。チームでこのシステムを研究しているからね。ただ、このシステムは複雑なものだから、組み込むにはうまく処理しないといけないんだ。満足できる結果が出せれば、導入するよ」と語った。
一方、フェラーリのステファノ・ドメニカリ・チーム代表は、「マクラーレンのシステムについて研究していることは事実だよ。メイン・ストレートで特定の状況が揃えば、かなりの効果を発揮することが分かったから。信頼性やシステムの効果が100%の状態になれば、すぐに実戦に投入するつもりだよ」とコメント。
マクラーレン以外では、小林可夢偉が所属するBMWザウバー・F1・チームもFダクトを実戦に投入済み。
※Fダクト
取り入れた空気をシャークフィンを通してリヤウィングへ流すことで、ストレートでの威力を発揮するシステム。リアウイングへ送る空気の量は、ドライバーがコックピット内でヒザを使って操作が可能。
※シャークフィン
サメのヒレに似たエンジンカバーの整流板こと。