小林可夢偉 帰国会見全録-1
4月8日13時から、東京駅にほど近い会見場に、は元気な姿を見せた。集まった報道関係者は約40人。会見に臨んだ可夢偉は、「こんなにたくさんの方に集まっていただいて、いい意味でプレッシャーを感じます。一人しかいなかったらどうしようと思っていました」と、いつものようにサービス精神溢れるコメントを織りまぜつつ、現状と今後を語った。
—-BMWザウバーのドライバーになって公式な会見を日本で行なうのは初めてと思いますが、まずは参戦したときの気持ち、どれくらい嬉しかったですか?
小林可夢偉(以下、可夢偉)去年の最後の2戦に参戦していい成績を残したことで、ザウバーの方から”興味がある”、ということで話をいただいたのが始まりでした。F1の世界は、実力があってもシートを勝ち取るのは難しいと思いますが、ピーター・ザウバーがボクを信用してくれて、シートを獲得できたことは、日本人として、日本のモータースポーツ界のレベルが上がってきたことを感じられて嬉しかったです。
—-冬のテストで好調でした。実際にシーズンが始まって戦ってみて、BMWザウバーはどういうチームですか?
可夢偉 そうですね、今年は体制の大きな変化があって、いまのところちょっと厳しい戦いが続いている、というのが正直なところですが、ここで諦めるのではなくて、チーム一丸となって、元々ザウバーが持っているポテンシャルを引き出せるように、ドライバーとしてチームと一緒に協力して、優勝までは行かないかもしれないですが、(第二)集団のトップグループに食い込めるパフォーマンスをシーズン後半に出せるように、全員で力を合わせて頑張っていきたいと思います。次のレース(来週の中国GP)から、テクニカル・ディレクターも新しく、ジェイムス・キーという方が来ることになっていますし、その意味でもチームが大きく変わる第一歩と思っています。
—-チームメイトのP.デ・ラ・ロサ選手とは、年令が大きく違いますが、P.デ・ラ・ロサ選手との関係はいかがですか?
可夢偉 年令は、正直、ドライバーとしてそこまで大きく関係ないと思うし、彼の方がF1のチームに関係している時間でいくと、何倍ですかね、(マネージャーの方を見て)10倍? あるわけですから、ボクとしてはいろいろ勉強して、いままでにない苦労もありますが、充実したF1ドライバーライフ、というんですかね、を送りたいと思っています。
—-気が早いですが、日本GPに向けての豊富は?
可夢偉 だいぶ気が早いですけど(笑)・・・、今のままでは正直厳しいところがあると思うんですが、これから、チームが変わっていくこういうタイミングで記者会見を開いて、自分にプレッシャーをかけて、いいチーム作りをしていきたいと思います。