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小林可夢偉 帰国会見全録-2

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(1よりつづく)

小林可夢偉(以下、可夢偉) 今年は、チームがかなりの人数で減って、でもそういう中でも、長所は必ずあると思うので、そういう部分を活かして9月には中断の争いに加われるようになれば、9月には(日本GPは10月10日)、中断の争いに加われるようになれば、誇りを持っていままで頑張ったんじゃないか、と言えると思います。

—-開幕3戦を終えて、期待通りの結果ですか?
可夢偉
ストレートですね(笑)、ものすごいストレートですね(笑)。正直、全然、期待通りではないです、正直に。でも、まぁ、そんな、すべてがうまくいくことは、モータースポーツの世界、結局勝てるのは一人、という中では、逆に言えばこれが当たり前なのかな、と。逆にこの時期にそれが判明したことによって、自分としてはすごくいい経験ができていると思います。ただ、辛い時期というのはチーム全員が一緒なので、こういう時期にどれだけお互い頑張るか、チームの中で、自分らができることがあると信じて、努力することが必要だと思います。

—-気持ち的にメゲたりとか落ち込んだりしませんでしたか。
可夢偉
いや、そんなことはないですよ(さらりと断言)。ボクらとしてはホントにできる限りのことはするし、まだ、ただここ3戦は、クルマのトラブルがあった。最後のレース(マレーシアGP)は、チームっていうより、どっちかと言えばフェラーリのエンジンの方のトラブルでリタイアになったんで、本当にタイミングが悪く、不運が重なっただけだと信じて、自分たちがやるべき仕事を見失わないでやるべきと思っています。

—-スペインGP(5月8日決勝の第5戦)に、マシンのバージョンアップはあるのですか?
可夢偉
多少はあります。ただ、トップチームに、比べるとそこまではないとは思うんですが、それ以上に、チーム自体の体制面のバージョンアップというのが、テクニカルディレルター(の加入)で、今年成長したフォース・インディアのクルマのデータを、(フォース・インディア出身の)彼(ジェイムス・キー)は知っているので、これからそういう部分を活かしていくのが、いままでの(マシンの)バージョンアップよりさらに大きい”人間のバージョンアップ(笑)”じゃないかと思っています。

◆すべてが”バージョンアップ”

—(マレーシアGPから装着され、トラブルが出た)Fダクトは、いかがですか?
可夢偉
残念ですね、ボクのは最後は動かなかったので(笑)。でも、確かに効果はあると思うんですけど、今の段階では、予想したより効果は出ていないですが、使い始めてそこまで悪い点はなかったけれど、データが内分、コントロールでいない、というのがボクのクルマだけ出て、最終的にボクは使えなかったんですけど。ただ、Fダクトが働くということをこの短期間で確認できたことはプラスに考えていいんじゃないかと思います。それイコール、チームとしてのポテンシャルがある、ということですから。

—-バージョンアップ関連しますが、ここ(会見の部屋)に入ってきて、こんなに大勢の人(約40人の報道関係者)がいることについてどんな風に思いましたか?
可夢偉
ええと、あんまりそこまで人が集まると思っていなかったんで(笑)。やると決まったのが急だったので。一人だったらどうしよう、とか思って(場内爆笑)。でも、そういう中でこれだけきていただいて、プレッシャーはありますよね(笑)。ボクがここで喋ることが、次の日、いろんなメディアに出て。でも、注目されている、という部分で、自分としてはいい意味でプラスに捉えないと損だと思うので。

そういう部分では感謝しています。ここでボクが何ができるかといえばいい成績を残して、日本人としてF1で生き残れるということをボクはやっていかなければいかないので。

正直なところ、レース場でやることはひとつ(速く走ること)ですが、こういう場面では成長しなけばいけないと思います。ただ、これからモータースポーツを、日本企業がバックアップできない状況が出てきているので、そういう部分で、日本人の人間じたいをヨーロッパに広げる(知ってもらう)ということは大切だと思います。

—-そうした準備の一環として、食事のこととか、フィジカルトレーニングのこととか、GP2時代とは違うメニューではないかと思いますが。
可夢偉
細くなったでしょ?(笑)

—-クビが太くなったですね。
可夢偉
ホントですか、ありがとうございます(笑)。

—-オーストラリアGPの予選前の昼御飯が、パスタ半に前に茶碗一杯のごはんにフリカケしか食べさせてもらえない、と言っていましたが、食事についてトレーナーからどんな指示を受けていますか?
可夢偉
日常の段階ではトレーニングをすることがいちばっなので、トレーニングをしたら栄養も取らなければいけないので、そういう意味では、そこまで大きな変化は(GP2時代と)ないんですが、コース上では、いつまで”育成ドライバー”という部分では、自分自身、甘えはありました。でも、これからプロのドライバーとしてF1で生き残るには、すべてプロフェッショナルでないと生き残れないので、その部分での責任感は、すごく自分自身強くなって、”これくらいいいだろう”ということもこれからも許されなくなるな、すべて完璧にしないと続けられないな、という気持ちの切り換えは、今年すごくあります。

—-トレーニングも食べるものも?
可夢偉 すべて、です。

小林可夢偉 帰国会見全録-3に続く

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