ホットライン 2010 Round4 中国GP 1/3
クルマ好きのエディター・羽端恭一さんとスティンガー編集長が、中国GPの裏舞台をズバリ診断する。
◆飛行機は飛んだのか!?
羽端恭一(以下、羽端) もしも〜し? アンニョン・ハセヨ?
STINGER編集長山口正己(以下[STG]) それは韓国ですぜ、ダンナ(笑)。
羽端 あ、いや、さっきまで韓流ドラマ、原語で見てたもんで(笑)。そうか、電話に出るときはアンニョン・ハセヨなんだなーって。
[STG] ドラマって、何を見てたんですか?
羽端 いや・・・(笑)うーん、キム・ソナ、サイコー!
[STG] 何ですか、それ?(笑) 第一、中国は近いから、私はもう日本にいるし。
羽端 ・・・ですよね、”噴火”関係ないみたいだし。
[STG] 昨日(4月19日)の上海→羽田の便で帰って来ました。
羽端 なるほど、中国→日本はノープロブレム。でも、ヨーロッパ向けの便は大変だったようで。
[STG] 知り合いのジャーナリストに”帰りの飛行機は大丈夫か”と訪ねたら、「予約が取れたよ、5月4日にね!」と言われました。世界中で6万便以上が欠航したとのことで、ヨーロッパに帰る人は大変ですね。
羽端 その影響で、何と、もてぎで行なわれる予定の二輪のグランプリは、秋に延期になったようで。
[STG] スペインGPは、3週間後の5月7日から始まりますが、機材をどう運ぶか、大変と思います。
羽端 でも、F1を取り仕切るバーニー・エクレストン氏は、強気で、「スペインが延期になるなんて考えられない」と言ってるようですね。
[STG] 日本からは、イタリアへの便が飛び始めているようです。イタリアとかスペインは、距離的に噴火地点から離れていることもあるし、そもそも楽観的というか、ある意味見通しを立てるので、復興が早いかも。となると、次はスペインなので、大丈夫(笑)
羽端 それにしても、火山が噴火したアイスランドって、ヨーロッパでもけっこう北の方でしょう? それが全欧州に、こんなに影響を与えてしまう?
[STG] 自然の驚異ということですね。日本にはニュースが遅れて入ったようですが、ヨーロッパではとても大きなニュースになっていたようです。
羽端 ある記事によればですけど、あの火山の噴煙って、粒子が細かいんですってね。それで、展開の速度が速くてというか、影響の範囲が急激に広がってしまったのだとか。
[STG] 無風状態というのも影響があるようです。風がないので滞留してしまって、粒が小さいのでなかなか落ちてこない。
羽端 なるほどね。でも、航空機がイタリアに向けてであれば飛んでいるとすれば、陸路では、スペインへは行けますね。
[STG] 日本は、”外国に行く”というと飛行機しか浮かばなけれど、そもそも、イギリス中心のF1チームの機材は、ヨーロッパ・ラウンドではすべて陸路をトランスポーターで運んでますから。人さえ移動できればレースはできる、ということですね。
羽端 なるほど、そういえばブリヂストンの浜島さんも、ヨーロッパ向けのタイヤは船便+陸路で運んでるといわれてましたね。
[STG] 島国からはなかなか想像できにくいですが。