スペインGP フリー走行3 序盤
<10時55分>
カタルニア・サーキット上空の雲間から太陽が顔を覗かせ、ピットからエンジンの暖気音が上がっている。
フォーミュラBMWが行なわれた10時の段階では、路面の一部が湿っていたが、フリー走行3を控えてコースは完全ドライ。絶好のコンディションでフリー走行が始まる。
<11時00分>
朝方まで残っていた雨がコースを濡らしていたが、サポートレースのフォーミュラBMWが行なわれた10時の段階で、ことろどころに残っていた濡れた部分も乾き、フリー走行3は完全ドライの絶好のコンディションの中で始まった。
気温は17℃、路面温度は13℃と低いが、雲間から覗いた太陽が、徐々に路面を温めていくはずだ。
まず、いつものように下位チームからコースインして、確認のための1周をこなしはじめる。トゥルーリ/18ロータス、デ・ラ・ロサ/22ザウバー、グロック/24ヴァージン、リウッツィ/15 Fインディア、ペトロフ/12ルノー、ブエミ/16トロ・ロッソ、アルゲルスォリ/17トロ・ロッソ続き、その後からフェッテル/5レッドブル、コバライネン/19ロータス、クビツァ/11ルノー、アロンソ/8フェラーリ、小林可夢偉/23ザウバーと続いてピットを後にした。
<11時10分>
メルセデスの2台は、まだピットを出ていない。
<11時11分>
今回のスペインGPは話題豊富だ。第4戦中国GPから2週間以上のインターバルがあった。その間、本拠地に戻って様々なアップデートを実行した。全チームが何らかの進化を遂げているが、金曜日のフリー走行終了時点での印象から、中でも前進の幅が大きそうなのは、メルセデスとフェラーリ、そしてザウバーだった。
地元F.アロンソは、自信に溢れた表情を見せている。M.シューマッハは、金曜日の初日を終えた段階で、「よくなっているけれどまだ比較するのは早計だ」とコメントしたが、初めてN.ロズベルグを完全に上回るタイムを連発して、期待を高めている。
また、小林可夢偉/23ザウバーも、マシンの進化を確認している。「方向が見えている」セッティングが的中すれば、これまでと違う展開がみえるかもしれない。
<11時15分>
連続周回が始まった。フルケンべルグ/10ウィリアムズが1分23秒台を記録してトップ。
<11時18分>
小林可夢偉/23ザウバーが、1分22秒436でモニター最上段に登場した。が、直後のラップ、右高速のターン4で姿勢を乱してゆっくりとスピン! バリアには当たらなかったが、グラベルに捕まった。
<11時19分>
可夢偉(カムイ=小林可夢偉)のスピンの直後を走っていたペトロフ/12ルノーが、同じターン4で可夢偉とは逆に左にマシンを振られてタイヤバリアにクラッシュ。赤旗が提示された。