ホットライン2010 round 5 スペインGP 1/4
クルマ好きのエディター・羽端恭一さんとスティンガー編集長が、スペインGPの裏舞台をズバリ診断する。
◆速いぞレッドブル! しかし、ワンツーはならず
羽端恭一(以下、羽端) アミーゴ! いま、どこですか?(笑)
STINGER編集長山口正己(以下[STG]) バルセロナです。と言っても街中じゃなくて、サーキットまでクルマで10分のグラノレスって田舎街の駅前ホテル。
羽端 バルセロナって、ガウディの、妙な曲線で構成された建物があるところですよね。
[STG] そこまで見に行くのは30分くらいかかるけど、完成までにあと200年かかるらしいので、次にゆっくり見ようかな、と(笑)。
羽端 飛行機、飛んでます?(笑)あ、次のモナコとは陸続きだから、飛ばなくても問題ないか!?
[STG] 飛行機で移動予定なのでちと心配。最悪はクルマで移動しますけど、レンタカーで7時間の距離なので、あまり気が進まない。もっとも、観光旅行と考えれば、贅沢な移動になるかもしれないけれど、見えない予定変更は、海外では面倒というか怖いというか。
羽端 ああ、そういうことは、ありますよね。
[STG] 小心者ですいませんね(笑)。
羽端 いえいえ、ではモナコは、ちゃんと空路で入れるように祈っておきます(笑)。
[STG] チームは夕べのうちに一目散で”民族大移動”をしているはずですから。トランスポーターに乗っけていってもらえばよかったかも(笑)。
羽端 それにしてもスペインは、なかなか話題豊富なグランプリでしたね。
[STG] やっぱ、本場になるといろいろ違う展開が見えました。関係者の”気合”も違ったみたいだし、”場”そものもにエネルギーを感じました。
羽端 なるほど。
[STG] 勝者に敬意を表して、まずはM.ウェバーの”ベテランの味”について。
羽端 セブ(S.フェッテル)は、マシンのバランスに苦労した、そして、終盤では、左フロントのブレーキがなくなった!・・・と言ってましたね。
[STG] それは事実でしょうね。
羽端 天才少年に、いま、神が試練を与えていると、そんな感じもします。いきなり、今年の結果をいうのは、もちろん早すぎるけど、でも、「キミはまだ、チャンピオンにはならなくていいよ」とか、そんなことを神様は思ってるのかも?
[STG] いや、ケチをつけるつもりはないけれど、S.フェッテルは、たしかに天才かもしれないけれど、それは、順風満帆なチームやマシンに乗ったとき、そしてレースの流れが自分に向いている時、という条件が付く、という声があるんです。
羽端 うん、ずっと恵まれてきたというより、あまりにも苦労を知らなすぎる(笑)というやつですね。