ホットライン2010 round 5 スペインGP 2/4
[STG] 話は飛びますが、可夢偉の”打たれ強さ”は、たとえば去年のGP2での苦労と、そこでの工夫が役に立っている、みたいな。
羽端 なるほど。そういう意味では、マーク・ウェバーって、とっても”タフなやつ”では? だから今回は、神様から、素晴らしいプレゼントをもらえた。
[STG] ということになると思います。
羽端 彼のコメントでね、渋いなあ!と思ったのは、マークは、ポールから出て勝ったという経験はなかったようで? 「これまででもっとも長いグランプリだった気はしていた。ほかの勝利は、いつも僕がリードしていたわけじゃなかった。でも今日はひたすらラップボードを見るだけで、まったく気が遠くなるような長さだったよ!」。
[STG] 渋いですねぇ。逆に言うと、追い上げて勝っている。S.フェッテルは、いつも逃げきりの勝利。ここに”経験の差”が出たかな、と。特に今年のレースは、タイヤも変わり、それより、スタート時点とゴール地点での燃料による重量差が大きい。そうしたことを加味した上で、週末を”だいたい、こんなものだろう”と予測を立てられるのがベテランなわけです。新人は、いかに天才でもそういう引き出しを持っていない。
羽端 ゴルフでいうと、最終日を2打差くらいでトップで迎えて、そのまま優勝まで行けるかどうか?
[STG] ですね。そうした場面に初めて当たると、どうしていいか分からず、無理して池に入れちゃったりするわけです。
羽端 ここはバーディは要らないんだとか、ボギーにしないために、二打目以降のルートを変えるとか、そういう読みや判断ですね。
[STG] ・・・です、ゴルフで考えると、わかりやすいでしょ?(笑)
羽端 でもレッドブルって、いくつかの職場を転々としてきた”職人の兄貴”と、その兄貴も含めて、誰でもが腕を認めている天才肌の才能ある少年。こんな組み合わせみたいで、なかなかチャーミングです。
[STG] それはいえますね。で、その二人のチーム内の今後のポジションというか、S.フェッテルの心境変化を注目しておきたいと思います。
ホットライン2010 round 5 スペインGP 3/4に続く。