浜島裕英 タイヤ”deep”トーク–モナコGP 直前スペシャル
◆ハンバーガーで路面が汚れている!?
・路面が汚くて、あまり、いいデータがない。(コース上に)ハンバーガーが落っこちていたり(笑)。ストレートのところにレストランがあり、屋台も出てい
て、みんな食い散らかして行く。
・路面は、木曜日のときの方がよかったというくらいに、汚れている。
・予選も含めて、路面が汚すぎて、プライムがよかったのか、オプションがよかったのか、そういうこともわからない!・・・というのが現実だ。
・あるチームは、(タイヤで)「コンマ4秒くらい違うのでは?」というが、実際には、(コースの)ある部分で、路面が急によくなる場合がある。
・その(よくなった)ラインの上でのタイムだと考えると、なかなか、オプションタイヤがいいと言いきれない部分がある。
・(二種のタイヤのタイム差は)単純に比較すると、コンマ4秒(0.4秒)くらいあるが、今日の状況では、そのへんがちょっと、むずかしいところだ。
・昨日のGP2では、急に路面が非常によくなって、(ここを1分)23秒台でずっと走れていた。このタイムだと、おそらく、F1の後ろの方(下位グルー
プ)よりも速い!
・ ・・・ということで、いいデータは、あまりない。
・予選で、おもなドライバーが使ったタイヤは、以下の通り。
・ウェーバー:Q1はプライム・ニュー。Q2はオプション・ニュー、オプション・ニュー。Q3はオプション・ニュー。
・クビサ:プライム・ニューで行って、そのまま入ってきて、そのユーズドで走ったのがQ1。Q2が、プライム・ニュー、オプション・ニュー。Q3がオプ
ション・ニュー、オプション・ニュー。
・ベッテル:プライム・ニューでQ1、Q2がオプション・ニュー、オプション・ニュー。Q3はオプション・ニュー。
・マッサ:Q1はプライム・ニュー。Q2はオプション・ニュー、オプション・ニュー。Q3はオプション・ニュー。
・ハミルトン:Q1はプライム・ニュー、プライム・ニュー。Q2はオプション・ニュー、オプション・ニュー。Q3はオプション・ニュー。
・ロズベルク:Q1はプライム・ニュー。Q2がオプション・ニュー。Q3、オプション・ニュー。
・シューマッハ:Q1はプライム・ニュー。Q2はオプション・ニュー、オプション・ニュー。Q3はオプション・ニュー。
・バトン:Q1はプライム・ニュー、プライム・ニュー。Q2はオプション・ニュー、オプション・ニュー。Q3がオプション・ニュー。
・ペドロ・デ・ラ・ロサ:Q1がプライム・ニュー、プライム・ニュー。Q2はオプション・ニュー、オプション・ニュー。
・小林可夢偉:Q1はプライム・ニュー、プライム・ニュー。Q2はオプション・ニュー、オプション・ニュー。(ペドロと同じ)
・アロンソ選手は、シャシーを全取っ替えした。
・二種のタイヤを使うというレギュレーションにより、スーパーソフトは一周はしなければならない。
・ピット・スタートであって、グリーンがついてから交換したとしても、装着していたタイヤで一周したとは認められない。したがって、交換前に、ワンラップ
はしなければならない。
・上位の三人、ウェーバー、クビサ、ベッテルのタイヤの使い方は、そんなに悪くない。
・FP2(フリー走行2)のときに、同一タイヤで30周したチームがある。タイヤの”保ち具合”は、去年とは比べものにならない。
・ゆえにレースにおいて、”上の三人”(ウェーバー、クビサ、ベッテル)には、タイヤの問題は生じないのではないか。
・マッサとハミルトンは、タイヤに”きびしい”ので、レース(ロングラン)では、ちょっと辛いかもしれない。
・このコースは、最初に燃料を積んでクルマが重いときに、プッシュし過ぎてしまうと、タイヤが”ささくれる”可能性がある。
・タイヤが完全に温まった場合、プライムとオプション、どっちが速いのかは、ここでは何ともいえない。
・今回、プライムが”働いている”のは、再舗装した部分にフィットしているとも考えられる。
・オプションは、3〜4周走行後に、性能発揮。
・プライムは、5〜6周で性能発揮。ウォームアップに際する時間差は、あるといえば、ある。
・温まったあとのタイムは変わらないので、ドライバーによっては、しっかりしたフィールのタイヤ=プライムの方を好む、ということは考えられる。