メルセデスGP、自動制御式のFダクトを開発
システムの自動化で、ドライバーはマシンのコントロールに集中できる。
メルセデスGP・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チームが開発中の、いわゆるFダクト・システムは、ドライバーの操作を必要としない。
このシステムを採用しているチームは、基本的にはドライバーがマシンを運転中に手動で操作する必要がある。
自動制御のシステムについて、メルセデス・モータースポーツ部門責任者のノルベルト・ハウグは、「我々のシステムは、ほかのチームとは異なった機構を持っている。まだ実験段階だが、開発中のシステムはドライバーの操作を必要とない」と説明した。
※Fダクト
ダクトから取り入れた空気をシャークフィン(マシンの背びれ部分)を通してリヤウィングへ流すシステム全般を指す通称。搭載するとストレートでの威力を発揮する。リアウイングへ送る空気の量は、ドライバーがコックピット内で操作可能だが、構造や操作方法はチームによって異なる。マクラーレンが最初に取り入れたシステムで、ザウバー、フェラーリ、ウィリアムズ、メルセデスGPらが同様のシステムを投入している。