小林可夢偉 金曜日会見全録 カナダGP
可夢偉(カムイ=小林可夢偉)は、初めてのカナダGPを迎えた。元々、公道コースであり、さらに2年ぶりというオマケ付きだ。
高速な上に、セフティゾーンがなく、ガードレールが近いリスキーなコースを、ルノーのR.クビツァは、”モンツァとモナコを合わせたようなコース”と表現した。可夢偉は、そのコースに手こずる初日だった。
◆ひと言でいえば「非常にむずかしい」!
—-初めてのモントリオール、今日、走ってみて?
可夢偉 非常にむずかしかったです。
—-どのへんが?
可夢偉 全体的に、コース自体がグリップしなくて。そして、今年初めてのミディアム・ダウンフォース(のサーキットなの)で 走って、いままでの感覚と、ちょっと違う・・・そういう部分が、自分のなかで、ちょっときびしいかなという感じです。
—-クルマのセットアップも、まだ決まっていない?
可夢偉 うーん、そうですね。いまの段階では、どこまで行けるかというのは、自分でもよくわかってないです。
—-各チーム、タイヤに苦しんでいるようですが、トラクションや、スタビリティ(安定性)は?
可夢偉 きびしいですね(笑)。それが、一番、きびしいです。
◆タイヤをまったく”使えてない”・・・
—-直線スピードの”伸び”は?
可夢偉 いまの段階では、ストレート・スピードというよりも、どっちかというと、もっとタイヤを上手く使えるようにしないと、レースでは(ゴールまで)”保たない”と思います。それをするには、どうするか? まあ、その時は、ダウンフォース付けて、ストレート・スピード遅くなっても──そこを、犠牲にしなければいけない部分が出てくるかもしれないですけど。
—-明日と日曜日は雨の予報で、天候もちょっと読みにくいですね?
可夢偉 まあ、きびしいですね。周り(他チーム)のペースがどのくらいかも、わかっていないし。周りは、やっぱり、それなりにタイヤで”押してくる”と思うんですけど。だから、自分らがタイヤを、もっと”維持”できるようなセットアップで行かないと・・・と思うんですけど。
でも、いまの状況やったら、何か起こるような気もするし。・・・うーん、できるだけ、自分らが”確実な”方向に進んで行かないといけないですよね。
—-何か「ポジティブ」な要素は?
可夢偉 ポジティブ?・・・今日は、イマイチ、ないですね(笑)。
—-今日は、ブリーフィングで”やること”が多そう?
可夢偉 そうですね(苦笑)。
—-明日は、何か、ポジティブな要素を?
可夢偉 それは、探します、はい!(笑)
◆ここは、「モンツァ+モナコ」?
—-その”むずかしさ”をR.クビツァは、「モンツァとモナコを合わせたようなコース」(高速のモンツァとガードレールに近いリスキーなモナコ)と言っていますが?
可夢偉 ・・・かもしれない、はい、(それは言えてる)かもしれない、ですね!
—-そのコースでタイヤのグリップが全体に低いから?
可夢偉 (頷く)
—-タイム的には、フリー走行1ではペドロより速かったが?
可夢偉 それは、あんまり、意識してなかったです。
—-走りはじめから、むずかしさは、ずっと一緒?(変わらず?)
可夢偉 一緒です。
—-タイヤがきびしいというのは、プライムの方?
可夢偉 両方!
—-「きびしい」のは、フロント、リヤ?
可夢偉 リヤです。
—-曲がりにくいということではない?
可夢偉 はい。