カナダGP 決勝トップ3記者会見 ジェンソン・バトン
◆2位 ジェンソン・バトン
「タイヤが勝敗を左右するこういうレースは、本当に難しいね。この状況だと、自分が本当にタイヤをいたわって走っているのか、逆にきっちり攻めていられるか、確信が持てなくなる。とはいえ僕自身は、十分に楽しんだよ。毎周、全開で攻めるという展開じゃなかったよ。あらゆる状況、あらゆる起こりうることへの対処を考えながら、走らないといけなかったんだ。でもこのサーキットは、やっぱり見ごたえのあるレースを作り出してくれるよね。だからここに戻って来れたことは、大正解だよ」。
「2戦続けての1-2フィニッシュ。そして今回も彼が(と、隣のハミルトンを指して)勝った。僕としてはもちろん、違う結末を望んでいたよ。でも昨日のルイスのタイムはものすごいものだったし、僕は到底かなわなかった。とにかくこの場にいられて、十分満足してるよ」。
「スタート直後の数周は、とにかくタイヤをいたわって走ったんだ。でもリヤタイヤが、すぐにタレて来た。ミディアムならまだしも、スーパーソフトでは何をどうやっても、事態は改善しなかった。それでここにいる二人より先に、最初のピットインに飛び込んだ。ピットには事前に、「ここでピットインしても、大きく順位を落とさないか」を確認したあとでね。そしてこの早めのピットインが、結果的によかったと思う。それからは、先頭集団の争いに加われたからね」。
「ミディアムに履き替えてからは、タイヤの使いこなしもはるかに簡単だったよ。そうすると、周囲にいるライバルたちのことも冷静に観察できるんだ。彼らのタイヤは今どんな状態か、とかね」。
「ルイスも言ってるように、周回遅れの処理もこのレースの肝だった。特にポイントを争ってる同士の、2台を抜く時とかがね。 青旗が振られていても、時にはそんなことおかまいなしだったよ」。