[INDY] 第8戦アイオワ 予選
2010年 IZODインディカー・シリーズ第8戦が全長0.894マイルとシリーズ中で最も短いショートオーバル、アイオワ・スピードウェイで始まった。アイオワでの予選は2年連続で降雨のために開催されていなかったが、今年は晴天の下で25台がアタックを披露。その中からウィル・パワー(Team Penske)がオーバルでは自身初となるポールポジションを平均時速181.337マイルで獲得した。パワーのポール獲得は今シーズン早くも4回目、通算6回目である。
佐藤琢磨(KV Racing Technology)は、オーバルでのキャリアベストとなる7番手を得た。プラクティスから着々とスピードアップを果たした佐藤は、予選では全4ラップでプラクティスでの自己ベストを上回り、オーバル参戦4戦目にして予選トップ10入りを実現。決勝レースに向けた準備も、佐藤はこれまでに経験したオーバルでの3レース以上に整っている様子だ。
その一方で武藤英紀(Newman/Haas Racing)は、かつてない苦戦を強いられている。2年連続で表彰台に上っているアイオワだが、先週行ったテストでハンドリングの不調に悩まされ、クラッシュを喫した。チームはマシンを修復し、新たなセッティングを施して今週末に臨んだが、プラクティスでの走り始めからグリップが感じられない状況に変わりはなく、予選結果は24番手となった。決勝に向けて劇的な改善が実現するとは考えにくいため、武藤は慎重かつ粘り強く戦ってゴールまでマシンを運び、少しでも多くのポイントを獲得することを目指す。
佐藤琢磨(7番手)
「今日の予選ではタイヤが100%のパフォーマンスを発揮するまでの間、思い通りのラインを取れませんでしたが、プラクティスより時速1〜2マイル速く走
れました。今回も自己ベストを予選で出すことができました。チームがいい仕事をしてくれたおかげです。私の予選アタックが終わった後、思っていたよりも順
位が落ちず予選結果は7番手に決まリました。今日は2回のプラクティスで用意していたプログラムを順調にこなせたのが、予選での好結果につながったと思い
ます。決勝レースは4列目からのスタートです。序盤からハイペースを維持して戦っていきたいですね」。
武藤英紀(24番手)
「先週、テストでアイオワ・スピードウェイに来た時もグリップ不足に悩まされ、その結果としてアクシデントを起こしてしまいました。今週もその症状に変わ
りがなく、プラクティスではかなり色々なセッティングを試しましたが、状況は改善されていません。過去2年間、アイオワ・スピードウェイではいい走りがで
きており、速く走れるマシンとはどういうものなのか、私には分かっています。そのイメージに一気に近づけようと、セッティングを大胆に変え過ぎたのかもし
れません。こういう苦しい時こそ、粘り強くがんばらなければなりません。今の苦しい状態を乗りきることができれば、マシンはきっとよい方向へと進んでいく
と考えられるからです」。
順位 | No. | ドライバー | チーム | C/E/T | タイム |
1 | 12 | ウィル・パワー | Team Penske | D/H/F | 01:11.0 |
2 | 9 | スコット・ディクソン | Chip Ganassi Racing | D/H/F | 01:11.0 |
3 | 26 | マルコ・アンドレッティ | Andretti Autosport | D/H/F | 01:11.1 |
4 | 3 | エリオ・カストロネベス | Team Penske | D/H/F | 01:11.2 |
5 | 10 | ダリオ・フランキッティ | Chip Ganassi Racing | D/H/F | 01:11.2 |
7 | 5 | 佐藤琢磨 | KV Racing Technology | D/H/F | 01:11.3 |
24 | 6 | 武藤英紀 | Newman/Haas Racing | D/H/F | 01:14.2 |