ヨーロッパGP 決勝 序盤
<13時50分>
バレンシア公道コースの上空には青空が広がり、気温は26℃、路面温度は44℃に達している。
昨日まで空席が目立ったスタンドはびっしりとファンが詰めかけ、コース周辺のビルの屋上や窓という窓から、熱い視線が、スタートを直後に控えたコースに注がれている。
<13時55分>
気温は26℃、路面温度は46℃に上昇した。久々にGP会場に現れたもとルノーのチーム代表だったフラビオ・フリアトーレがグリッドでレッドブルのクリスチャン・ホナーと談笑している。近い内にこの舞台に戻ろうと画策中?
レッドブルのテクニカル・ディレクター、アドリアン・ニューウェイが後ろ手を組ながら、ライバルチームのマシンを観察している。
主催者から、金曜日25,384人、土曜日53,958人、日曜日83443人の有料入場者数が発表された。合計162,785人が注目したヨーロッパGPの火蓋が、5分後に切って落される。
<14時00分>
2台のレッドブルに先導された合計24台のマシンが緩やかな1コーナーめざしてフォーメーション・ラップが開始された。続く2コーナーは、右に90度曲がり込むシケイン。まずはここでの先陣争いが注目される。
気温は26℃のままだが、路面温度は46℃に上がっている。Q3に進んだ上位陣は、全車柔らかいタイヤを選択している。後方で、固いタイヤを選んだドライバーもいるが、実は、固いタイヤの方が、一端暖まってしまえばタイムがいいという声もある。重い燃料を積むスタート序盤にかけては、もしかすると固いタイヤがますます有利になることも考えられる。
18番手の後方からスタートする小林可夢偉/23ザウバーは、スタートの混乱をうまくくぐり抜けて、ジャンプを狙っている。
<14時03分>
ポール・ポジションのフェッテル/5レッドブルが見事なスタートを決めた。2番手のウェバー/6レッドブルが若干出遅れ、ハミルトン/2マクラーレンに先を譲った。ハミルトン/2マクラーレンは2コーナーでフェッテル/5レッドブルに並びかけ、軽く戦食するが、その無理がたたった格好で、アロンソ/8フェラーリの攻撃を受けるが、2位を護った。
<14時06分>
トゥルーリ/18ロータスがピットイン。ウェバー/6レッドブルがシケインをオーバーランして順位を落していく。
<14時08分>
フェッテル/5レッドブルがファステスト・ラップを連発して、すでにハミルトン/2マクラーレンに2秒以上の差をつけている。ハミルトン/2マクラーレンの後を2台のフェラーリが追い、クビツァ/11ルノー、バトン/1マクラーレン、バリチェロ/9ウィリアムズ、フルケンべルグ/10ウィリアムズ、ウェバー/6レッドブル、シューマッハ/3メルセデスがトップ10。可夢偉(カムイ=小林可夢偉)は、スタート直後の2コーナーからのシケインてにポジションを上げていたが、前が詰まってスピードを落した隙に順位を落とし、グリッドと同じ18番手で1周目を戻ってきていた。
<14時12分>
フェッテル/5レッドブルがファステスト・ラップを更新し、ハミルトン/2マクラーレンとの差を3秒に広げた。ハミルトン/2マクラーレンとアロンソ/8フェラーリは2.3秒差、その後のマッサ/7フェラーリ、クビツァ/11ルノー、バトン/1マクラーレン、バリチェロ/9ウィリアムズ、フルケンべルグ/10ウィリアムズ、ウェバー/6レッドブルが、接近戦を演じている。18番手の可夢偉(カムイ=小林可夢偉)と19番手のトゥルーリ/18ロータスの間には7秒ほどの差があるが、そこまではそれぞれ1秒近辺の差しかない。
<14時16分>
ウェバー/6レッドブルが9番手の位置からピットに入った。タイヤを交換してレースに戻る。この時点で18番手に落ちた。チームメイトのS.フェッテルは、さらにファステスト・ラップを更新して先を急いでいる。
<14時18分>
アロンソ/8フェラーリがファステスト・ラップを更新した。ロズベルグ/4メルセデスがピットイン。17番手でレースに戻った。
<14時19分>
ウェバー/6レッドブルが周回遅れのコバライネン/19ロータスをパスする際にタイミングを見誤って接触、宙を飛んで激しくクラッシュした。
レッドブルは、タイヤバリアに激突した止まったが、ウェバー/6レッドブルは無事。
<14時22分>
ウェバー/6レッドブルのクラッシュで次々にタイヤ交換に入る。
<14時19分>
待機していたペースカーが入る。
この時点のオーダーは、以下の通り。
1. フェッテル/5レッドブル
2. ハミルトン/2マクラーレン
3. シューマッハ/3メルセデス
4. 小林可夢偉/23ザウバー
5. バトン/1マクラーレン
6. バリチェロ/9ウィリアムズ
7. クビツァ/11ルノー
8. ブエミ/16トロ・ロッソ
9. アロンソ/8フェラーリ
10.スーティル/14 Fインディア
11.フルケンべルグ/10ウィリアムズ家
12.デ・ラ・ロサ/22ザウバー
13.ペトロフ/12ルノー
14.ロズベルグ/4メルセデス
15.マッサ/7フェラーリ
16.リウッツィ/15 Fインディア
17.アルゲルスォリ/17トロ・ロッソ
18.ディ・グラッシ/25ヴァージン
19.グロック/24ヴァージン
20.セナ/21イスパニック
21.チャンドック/20イスパニア
22.コバライネン/19ロータス
23.ウェバー/6レッドブル
23.ウェバー/6レッドブル
24.トゥルーリ/18ロータス
<14時20分>
ピットインしたシューマッハ/3メルセデスが、タイミング悪くピット出口で足止めを食い、22番手に順位を下げてセーフティ・カー・ランに加わった。
<14時30分>
ウェバー/6レッドブルのクラッシュの混乱で、フェッテル/5レッドブル、ハミルトン/2マクラーレンまで続いて小林可夢偉/23ザウバーが3番手でセーフティ・カーを追っている。可夢偉(カムイ=小林可夢偉)はタイヤを交換していない。