ウェバー、クラッシュはFダクト操作のせい?
初めて実戦にFダクトを投入したウェバーのマシン。
先週末に行なわれたヨーロッパGPで、ヘイキ・コバライネン(ロータス・F1・レーシング)と接触し、宙を舞うほどの大きなクラッシュを経験したマーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)だが、これはウェバーがいわゆるFダクトの操作に気をとられていたことが原因だとうわさされている。
ヨーロッパGPで初めて実戦投入したレッドブルのFダクトは、ドライバーが左手で操作をするタイプ。操作時は、通常よりも緩めにステアリングを握っていることがマシンのオンボードカメラの映像で確認できる。ウェバーがコバライネンのリヤタイヤに乗り上げる直前まで、左手はステアリングを緩めに握っていた様子が全世界に放送されていたため、その映像が今回のうわさのもととなった。
※Fダクト
ダクトから取り入れた空気をシャークフィン(マシンの背びれ部分)を通してリヤウィングへ流すシステム全般を指す通称。空気を送る量を調整することでダウンフォースを抑え、ストレートでのスピードが伸びる。